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11. 読者への挑戦状
最後の指令がわかったのだから、オッカムの目的を推理するための材料は、全て揃ったはずだ。
つまり、以上でこの物語の「問題編」は終了であり、ここから先は「解答編」となるはずだ。
オッカムは無駄なことが嫌い。
だから、「この計画は無駄なことではない」。
この仮定で、オッカムの行動を上手く説明できるだろうか?
……あとから考えると、この物語は、ミステリとしてアンフェアだった。
謎を解くための重要な手がかりが、一つだけ、欠けていたからだ。
だが賢明な読者の皆様なら、妥当な「仮定」を立て、欠落を補うことができるだろう。




