前へ目次 次へ 14/64 prologue. 無駄なこと 「つまり、お前の言う『無駄なこと』ってのは……」 「ああ。『一つの仮定で説明できる事柄に、仮定を増やしてはいけない』というのが、私の考えだ」 そして、更なる説明の後、彼女は結論付けた。 「科学の法則は、全て仮定に過ぎない。『こういう法則があると仮定すると、この現象を上手く説明できる』というのが、科学の理論だ。そして、最も仮定の少ない理論こそが、唯一の正しい理論だ」 「それはどうかな?」 突っ込みを入れたのは、僕の隣の少女だった。