表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

B→F a ブレンド

✱─────✱


時空テラス静粛


真は無音の空間なり


✱─────✱


戯れ終えた死神は地面へと着地した


そこへ何処からともなく男が入場する


革靴に全身小格子柄のスーツ、ヘビ柄のネクタイ


後れ毛金髪ショートにタレ目美形


好奇心旺盛な男


アラル


「近頃輩が多いね?」


死神は愛鳥に合図を送った


「困ったものだ」


愛鳥は新聞についているリングを口に挟み持ってくる


「コーヒーを貰おう」


アラルは腰を据えて話したいらしい


「今日はマンデリンだ」



アラルはコーヒーを飲んだ


口に合わないようで酷く苦々しい顔をした


死神は足を組みコーヒー片手に新聞を読んでいる


「何用で訪れた?」


新聞を読む手が一瞬止まった


アラルはもう一度コーヒーを飲み一息つく


ソーサーにカップを置いた


音は響かず静かである


「この時空テラスは閑静で心地いい」


アラルは数秒間の沈黙のあと口を開いた


「昨今付近で王道入神である八堂(ヤドウ)が露台(テラスの意)破りを敢行している」


死神はコーヒーカップを前後に振り故意に新聞紙にコーヒーをこぼす


「そのようだ」


アラルは言葉が出ないようで数秒放心していた


「君は真の神に昇進したくないの?」


「ふん」


死神は鼻で笑いつまらなそうに新聞を読み進めている


アラルは頬を掻く


「僕は帰還するよ」


アラルは立ち上がり入場扉へと向かう


扉の真ん前まで迫ったところで佇立した


「考えといてくれよ」


そう言い残して静かに退場した

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ