コラッツ予想2(13)数学とコンピュータの違い
数学で考えても理解できないのは、整数論において0と1が特殊な存在だからだ。
0も1も何乗しても0と1のままだ。
さらに0は何倍しても0である。
コンピュータの世界では0も1も乗数によって値が変わる。
アキュムレータにとって、0の3倍は0ではない。
0の2倍と0の1倍を足すことである。
コンピュータの世界では0と1は対等であり、見かけの違いだけである。
コラッツ演算が数学でなく、コンピュータ演算だというのは、0と1を対等に扱っているからである。
例えば
+1
をしないで考えたらどう表されるか。
奇数なら2で割る(余は無視)
偶数なら3倍して3を加える。
最後は0になる。
つまり、0と1を交換しても、同じように表現できるのである。
数学では0と1はまったく異質のもので交換したら成り立たない。
しかし、コンピュータの世界では0と1は対等であり、交換可能な存在である。
1+1=10(2)
0+0=00(2)
というかもしれない。
コンピュータにとっては繰り上がりが1か0の違いであって、演算の手順には違いが無い。
補数という0と1を反転した世界で比べれば、差が無いことがわかる。
0と1は同じ存在で、見掛けが異なるだけなのだ。
しかし、数学では0は実体が無く、1は実態があるものと扱われる。
唯一対等な扱いができるのが、桁ではなく個数として見た時である。
0と1を個数で考えた場合だけが対等に扱えるのであり、コラッツ演算を考える上では重要なポイントなのである。