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6話 最初の冒険は徒労に

ついに主人公が強くなるのでしょうか

「昨日の苦労は何だったんだよ…」


 スライムを1匹狩るまでにかけた時間と、猪を狩るのにかかった時間、その差は半分未満。経験値の差はどれくらいなのか判断はつかないが、スライムより弱いのに経験値が入った点に、俺は驚愕した。


「ヘルプさん?俺が勝てる敵はスライムくらいって話じゃなかったですかね。思いっきり猪に勝てちゃってるんですけど」


『あなたが思い浮かべていたのはモンスターでしたので、勝てる敵はスライムだけと言いました。今回狩った猪はモンスターではなく、動物です。また経験値は生物を倒すことで手に入ります』


 ヘルプさんも思考まで読み込んじゃうタイプだったようだ。今度から余計な事は考えないように気をつけよう。それより、今のヘルプさんの言い回しに気になるワードがあった。そう「生物」と言っていた。これは即ち、野良犬とかそういう類を倒しても一応貰えるのだろう。それだけではなく人間を倒しても…


「今の言い回し的には、人間を倒しても貰えるって事にならない?やっぱり経験値を目的に殺す人もいるって事なのか」


『全くもっていないという事はないです。ただ人間を殺すと称号に反映されてしまいます。正当防衛や戦争での殺人は除きます』


 なるほどちゃんと殺人にはペナルティがあるようだ。そういえば街に入る際に触られた石があった。あれに称号を確認する機能があるのだろう。




「そういえばレベル上がってたよな。猪狩るだけで経験値が貰えることに驚きすぎて忘れてたわ」



名前 黒沢 迅

称号

LV3

SUP 0

【HP】12→13

【STR】1→1

【VIT】1→1

【INT】2→4

【RES】2→4

【AGI】3→5


スキル

火属性魔法Ⅰ

特記

レベル上限解放



「やっぱり物理部分上がってねぇぇ!!!」


 期待させておいて落とす。異世界マジでスパルタがすぎるぜ。これ俺の物理部分あがんねぇって事なんかもなぁ…


「ってかスキル欄に何か生えてるな。火属性魔法?これ魔法生えてんじゃん。俺ってば魔法使い適正なのかも」


 せっかく生えたんだから、火属性魔法Ⅰとやらを見てみようじゃないか。


火属性魔法Ⅰ

消費MP3

小さな火球を作り出す


「これ使えば火起こせるんじゃね」


 昨日は火を起こせなかったが、火属性の魔法があればなぁなんて思ってたのがまさか都合よく習得できるとは。これはついに俺の時代来たか?と思ったが、そんな簡単にはいかなかった。


「猪ってどうやって解体すんの?」


 そう猪の解体方法を知らなかったのだ。これでは皮の素材を得るどころか、肉も食べられないのだ。


「とりあえず街に戻るしかないか…」



 結局大した成果もなく街へと帰還するのであった

主人公が強くなることなんてありませんでした。

(ここである程度ステータスを持たせるか迷っていました。熟考の末まだ持たせないことにしました。)


次回は本当に冒険者ギルド回です。




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