9話 スライムとの戦い再び
「とりあえずどうやれば早く狩れるかだなぁ」
スライムの魔石納品に当たって、昨日の戦闘を思い出していた。こちらの攻撃を回避されて、その後に攻撃され回避が出来ないことが多々あったのだ。
「はじめての戦闘だし、舞い上がってたのはあるんだろうけど流石に酷すぎたなぁ」
考えながら歩いていると、昨日の戦闘場所についていた。見渡すとスライムが何体も湧いていた。
「今回は防御重視で動いてカウンターを狙ってみるか」
こちらから攻撃を仕掛けると昨日の二の舞になる事は明白だ。とりあえずそこらへんにある石を投げスライムに当てた。するとスライムはこちらに気づき、突進してきた。すかさず横に回避し攻撃を叩き込んだ。
「やっぱり回避するのは余裕だな。STR的に考えても俺から仕掛けるメリットは薄いし、当面はこのやり方で狩るか」
狩り始めてから2時間程経った頃だろうか、既に60を超えるスライムを倒していた。昨日の戦闘時間と比べると5分の1程度にまで短縮していた。コツみたいなものだろうか。こう動けばいいっていうのがわかってきていた。
「魔石はこれで60個以上か。端数が出ると面倒だし、次にキリが良くなったら帰るとしよう」
キリが良くなったらとは行ったものの、結局それから20個程集まるまで狩っていた。後1戦、後1戦とエンドレスに続けてしまう様な感覚を覚えた。いざ簡単に狩れるとわかると続けてやってしまうものだな。終わろうと思ったのはレベルアップの通知が届いた為である。
名前 黒沢 迅
称号
LV4
SUP 0
【HP】13→15
【STR】1→2
【VIT】1→2
【INT】4→5
【RES】4→5
【AGI】5→8
スキル
火属性魔法I
特記
レベル上限解放
念願の物理攻撃が上昇した。ただ簡単に狩れるようになってから上がるのはなぁ、やはり物欲センサーなるものが働いているのだろうか。
「うん、今までの傾向からして察してはいた」
レベルアップにより歓喜しつつも、予想通りの結果に内心冷めた気持ちにもなってしまった。そのまま今日の経験値集めを終え、街へと戻るのであった。




