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ここはどこ??

「う、うん?」


あれ??俺って謎の単車に轢かれて死んだんじゃあ?でも体の感覚とぼやけた視界があるということは行きてたのか!?やった!!まだ女の子と付き合った事もないまま死んでたまるか!!ってことはきっとここは病院だな!早く覚醒しろ俺!!



「…え?なんだここ??」



広がるは暗闇の中に燦然と広がる星々、そうまさに宇宙。



「どこだここ?……っておわっ!?」



地面がない!?…のに俺立ってる!!

立つことにより足元に光の波紋が生じる、水の上を歩いてるような不思議な感覚だこれは。



昔家族と行ったプラネタリウムの全体バージョンVRみたいだなと少し冷静になった脳が動き出す。



冷静になってようやく周りを見渡せるようになってきた。まず俺自身の体は大丈夫なのだろうか?隈なく全身を触ってみる、なんかこの言い方大事なものを失いそうな気がしてきた。



「特に異常なし、むしろ制服も新品かのように綺麗だ。」



異常なしなのがもはや異常だ。あれは確実に事故っていた。視界を遮る血、遠くなっていく意識、おもいだすだけで気持ち悪くなってくる。マジであの単車やろう信号青だったろうが、最近東リベにハマって粋がってる連中にちがいない!!くそ!絶対キサキ応援して潰してやる!!



よく見ると周りに俺以外にも人がいる?制服を着ている物もいればスーツや私服とさまざまな人たちが俺と同じくこの訳の分からない空間に呆けていた。


何人ぐらいるんだ??8.9.10と……



「うお!?なんだ!!」



数えていると、いきなり空間の中心に謎の光球が現れる。その光球がやわからく光を強めると_____


『初めまして皆さま、私はあなた方の世界でいう神です』


ここにいる全ての人は驚愕の表情を浮かべ、何もわからないままこの光球?神の話を聞くことしかできない。


『驚くのも無理はありません、あなた方は様々な経緯を経てこちらに参られましたね。死というのは一瞬で儚い物でしょう』



やっぱり俺は死んでいたのか?死んでここにたどり着いた。ということは俺以外のここにいる人達もみんな死んでここにたどり着いたんだな。



『そんなあなた方に朗報です。』



もしかしてこれは!?よくあるパターンじゃないか!!本当は死ぬはずじゃなかったとか、世界を救うためにとか、駄女神貰っちゃうとか!つまり異世界転生やん!!とうとう俺にも来た____



『異世界で第二の人生を送ってもらい、そこで殺し合って貰います』





へ??




なぜ??コロシアイ??殺し合い?ワッツ??



「どういうことなんだ!!それは!いきなり死んだとか!異世界だとか!殺し合えとか訳がわからない!!」



そう叫ぶのは制服を着た俺と同い年ぐらいの男性だった。最もだ!異世界転生ってもっと穏やかだろう!こんな!いきなりカイジみたいな展開みたことねーぞ!!



『意味を理解する必要はございませんよ。あなた達は異世界に転生し、ただ殺し合ってもらうだけです。そして生き残った物には神から賜りし最強のギフト【全知全能】をお送りします。要するに神になれます』



ギフト??【全知全能】?なんだそれ??ギフトってのはスキルみたいなものか??



「神になったからってどうなるんだよ!!俺たちはもう死んでるのに意味ないだろう!!」



『ありますよ。神はなんでもできます。あなたの好きな世界を創り出すことも、人を甦らせることも、現世に戻ることもね。』



なるほどそれはすごい!!ただ現世に戻りたいとか思う奴いるのか??その異世界がどんなもんか知らんけど絶対俺が生きてた世界よりは夢も希望も溢れてるでしょうに。



「…本当に…戻れるのか?」


『はい、可能です。』



え?戻りたいの??いたよヤベー奴。

それを聞いて思案し始めた彼はもうそれ以降何も発することはなかった。



『ただし、別に殺し合わなくても良いのです。あちらの世界で第二の人生を送っていただいても構いません。あなた方転生者には特別な限定ギフトをランダムで送らさせていただきますので、そのギフトを使い自由に生きてください。』



でた!異世界物定番の特殊スキル!この力で女の子助けてハーレム作っちゃうやつじゃん!楽しみだ、俺のギフト!



『異世界に行った時にはあなた方は見た目も背丈も全て変わっているでしょう、見つけるのは容易ではございません。そんな中勝ち残った物にだけ【全知全能】は手に入ります。』



『それではあなた方のご武運を祈っております。』



その言い方は!?もう転生準備万端ってことか!!やばい!全然心の準備できてないんだが!っていうか質問コーナーぐらいやってよ、この神さま説明不足にも程があるでしょうが。



『13人の転生ロワイヤル。生き残るのは誰か___』



その言葉と共にまた意識がぼやけていく、足元から感覚がなくなっていき意識が天に昇る錯覚と共に意識を手放した_____


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