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【2】天孫降臨
建御雷神らの活躍も出てきません。
《此く依さし奉りし》
このように依託されて
《國中に荒振る神等をば》
国内で暴れまわる荒くれ神達を
《神問はしに問はし賜ひ神掃ひに掃ひ賜ひて》
何度も交渉や排除を繰り返して
《語問ひし磐根樹根立 草片葉をも語止めて》
大小の争乱が完全に収まって
《天の磐座放ち天の八重雲を伊頭の千別きに千別きて》
磐座を出発し、掛かる雲々を散り散りに別けながら
《天降し依さし奉りき》
天孫(邇邇芸命)が豊葦原瑞穂国に降りていらっしゃった。
【八重雲】
出雲軍(建御名方など)の暗喩表現。
【天降り】
政治用語の語源。