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【6-1】瀬織津比売
《遺る罪は在らじと祓へ給ひ清め給ふ事を》
残る罪が無いように祓い清めて下さる事を
《高山の末 短山の末より》
あらゆる山々の頂きより
《佐久那太理に落ち多岐つ》
真逆さまに傾れ落ちる滝のような
《速川の瀬に坐す瀬織津比売と云ふ神》
流れの速い川の瀬にいらっしゃる瀬織津という女神が
《大海原に 持ち出でなむ》
大海に流してしまうでしょう
【佐久那太理】
(空を)裂き傾れ込む様子。
(泡花が)咲き灘浪を立てる滝壺の様子。
【瀬織津比売】
古事記に該当神なし、
天照大神と須佐之男が行った誓約の際に、天照大神が十握剣を噛み砕き吹き出した息から化生した、宗像三女神の一柱、多岐都比売命と推定。
【宗像三女神】
上から叩き衝ける滝の女神「多岐都比売命」
下から噴き上げる滾の女神「多紀理毘売命」
(煮え滾るなど)
二女神に挟まれ(荒波に揉まれ)島に依つく女神「市寸島比売命」
(別名 狭依毘売)
次話は今週中に投稿予定です。