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さぁ…めをあけて…

作者: zodd

走り書きで1時間ほどで書いたので誤字脱字ありましたら申し訳ございません。

少しでも面白いと思って頂けたら幸いです


私は生まれてからこの小さな町で生まれ育ったが決して好きではない。

何故なら昔からこの街は薄気味悪くて遠くに住んでいる友達もあまり来たがらないほどだ。

また理由は分からないがここには多くの病院がある。有名な大学もわざわざここに病院を建てたり、新規で開業医をする人も多くいると親から聞いたことがある。

そんなに住んでる人も多くはないし、確かに老人も決して少なくはないけどそれならもっと大きな街に建てればいいのにと学生ながらいつも思っていた。


私ももうじき町を離れられる歳になることから親にも相談し親戚が住んでいる街へ引っ越すことが決まっていた。最初は反対していた両親も経験の一環として私の一人暮らしを応援してくれることになった。


そして学校を卒業し最後の思い出にと友達とお泊まり会をする事になった。

友達はこの日の為にオシャレな寝間着を用意し学生時代の思い出を夜遅くまで楽しく話した。

もう大分遅い時間にもなり友達の一人がせっかくだから怖い話をしようと言い出した。

その子はこう話し始めた


「昔ね、この辺りは沢山の人が亡くなったそうなの。それでね、夜な夜なその亡くなった人を生き返すために家族が生きた人を拐って亡くなった家族の魂を宿す儀式をするんだって。その時にね、亡くなった人の魂を眼から入れるんだって」


「えぇ?眼から?怖い」


「でね、その眼に宿す為にねその人の大切な人の声を真似てこう言うんだって。『ねぇ…眼をあけて…』って…怖いよねw」


「ねぇちょっとやめてよ〜」


「あははは、冗談よ。噂話」


「もう」


そんな話をしてるうちに私達はウトウトと眠くなり気付いたら深い眠りについていた。


少ししたくらいだろうか、私は急に友達に起こされて目を覚ました。

どうしたのか聞くと人差し指で口を押さえ静かにするよう言われた。


小声「なんか物音がするの、今日はママもいないし」


私達はゆっくりと部屋のクローゼットに隠れた。


ギシッギシッギシッ


ゆっくりと足音が近づいてくるのが分かる。

私は怖くて友達の手を強く握って震えを抑えることが出来なかった。

すると友達が急に

「えっ?ママ?」

と言ってクローゼットから出ようとした。

私はもう泣きながら強く友達の手を握って引っ張ったが怖さで力も入れられず友達はゆっくりクローゼットから出てしまった。

そしてクローゼットが静かに閉まった瞬間

「きゃーーーー!!」  ブチャ

叫び声がした後に何か刺したよう音がした瞬間、友達の声は消えた。


もう私は恐怖で心が潰されそうになったが声を殺しクローゼットに隠れ続けた。

すると耳を塞いでるはずなのに遠くからお母さんの声が聞こえる。

「ねぇ…あけて…目をあけて…」

私は安心感を得たくて目をあけそうになったがさっきの友達とあの怖い話を思い出し、止まらない涙を流しながらじっと待った…


気付いたら朝になっていた。どうやらそのまま寝てしまっていたようだ。

クローゼットを出た私の前には友達は居なかった…


私は一連のことを親に話したらお母さんの姉である叔母さんが

「でもきっとあなたのお母さんが守ってくれたのね」

笑ってそう言った叔母さんだったが後で振り返ったら少し悔しそうな顔をしていた…


私は街へ向かう為、駅で父と一緒に列車を待っていた。

駅では銃を持った日本人兵士が怖い顔をしてこちらを睨んでいた。

空を見上げたら大きな飛行機がいくつも飛んでおり、建物にはいくつもの日本の国旗が風に靡かれてはためいていた。


不安そうにする私を見た父がこう言った

「大丈夫だ。親戚のいる街は日本軍が居ないところだからもう安心だよ。お母さんは残念だったけどお前が居てくれればお父さんはそれだけでいいから。」

駅には沢山の人が「日本人が家族を誘拐してる」と書いた旗を持って抗議していた。それを見た兵士が暴力を振るっていた。

そして

私は列車に乗りこの町を離れた…


5年後、1949年街での生活にも慣れ久々に故郷でお休みを過ごす為列車であの駅に降りた。

そこにはもうあの日本兵士は居なかった

私が荷物を持って改札へ向かっているとふとあの友達に似た人が横を通り過ぎて行った。えっ?と思った私は振り返ったが私は再び前を向き歩いた。


だってあの子はもっと青い眼をしてたわ…あんなに黒くないもの…


「ねぇ…目を空けて…お願い…目が空かないと私が…入れない…」


終わり


読んで頂き有難うございました。

ホラーは苦手ですwなのであまり怖くなかったらすみませんw

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