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222/241

222.



 ちーちゃんは、襲撃してきたマケーヌと戦っている。


 ばきっ!

 どがっ!

 

「くっそ! 気持ち悪いのよ、その黒い鎧!」


 ちーちゃんは主に打撃と足で攻撃してる。

 攻撃を当てようとするも、黒い鎧がそれをはばんでくる。


 しかも、その鎧はちーちゃんが攻撃を受ける瞬間、うぞぞぞと動いて、打撃ポイントに集中するのだ。


 そして攻撃を防ぐと、元の場所へと戻っていく。


「どうだい? これがボクの【液体金属】鎧」

「液体金属……ですって?」

「ああ。この鎧は流動体なのさ。思った通り形を変えることができる。こんな風にね!」


 マケーヌが手を伸ばす。

 腕の鎧が変形し、黒い剣に変わる。


 たんっ! とマケーヌが接近すると、剣で攻撃をしてきた。

 ちーちゃんは紙一重でジャンプして躱す。


 だが、剣の腹の部分がやりのように伸びて、ちーちゃんの大腿部をかすめる。


「ぐっ!」


 ちーちゃんが空中で翻って、着地する。

 だいぶ深く太ももに傷を負ってしまった。


「なんなの……こっちの攻撃はきかない……相手は、変幻自在の攻撃をしてくるなんて……厄介な相手すぎるわ」

「ぎゃははは! どうだぁトカゲ女ぁ! おとなしくボクに殺される気になったかーい?」


 ……おとなしく殺される、だと?

 

「バカ言わないで」


 ぱき……ぱき……とちーちゃんの体が、変化していく。

 人間のフォルムはそのままに、竜の鱗が手や足に集約していく。


「竜化……いや、違う。体のサイズはかえず、竜の力のみを凝縮、顕現してるのかな……?」


 竜の鎧に包まれた、ちーちゃんがそこにはいた。


「死ぬわけにはいかないわ! あたしには……ジークとの約束があるんだから!」

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★1巻11/15発売★



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