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205/241

205.

遅くなって大変申し訳ありませんでした。



※書籍・漫画版とかなり設定が違うとこがあります。


特に、

妹の名前はチノ(書籍だとミント)、


獣人姫はハク(書籍だとティー)となってます。



 俺の名前はジーク・ベタリナリ。

 どこにでもいる、獣ノ医師……だった。

 宮廷に勤めていたのだが、ある日、無駄だと言われて追放処分を食らう。

 そして森の中で救った、神獣の子ハクに導かれて、獣人国ネログーマへと向かう。


 そこでいろんなことがあり、最終的に俺は二代目の魔王を就任。

 なんやかんやあって、俺の右手には神の力が宿り、それを使って色んなやつを直し、そして色んなやつをぶっ飛ばしてきた。


 ……そんで、今、俺には一個の問題が持ち上がっていた。

 結婚……という問題が。


    ★


 神獣ハクの母ちゃんに、結婚的なものはいつなのかーって、言われたあくる日。

 俺は魔王国にある、牧場にいた。


「ふぅうううむ……」

「おや、どうしたんだい、魔王様?」


 牧場のおっちゃんが俺に話しかけてきた。

 この人は、俺がゲータ・ニィガ王国で宮廷獣医やっていた頃からの、知り合いの農家さんである。


 考え事があると、俺は魔王城をでて、こうして診察にやってくる。

 牛の採血し、皆健康である事を確認したあと、一息ついていた。


「いやさぁ、結婚どうしようかなぁって」

「へえ……! 結婚! そりゃお祝いしなきゃだなぁ!」

「あ、いや。まだ先よ、先」

「とはいっても、魔王様ももう結構な歳だろう?」


 け、結構な歳って……。

 俺まだ20代なんだが……。



「おれは10代で結婚してるし、農家は割と結婚がはやいぞぉ?」

「そ、そうなん?」

「おうよ。15で成人して、直ぐ結婚なんてざらだし。むしろ20で結婚してない魔王様は、ちょいと遅れてるっていえるぜ?」


 が、がーん!

 そんな……俺……遅れてるのか……。


「先生に結婚の意思、というか、相手はいるんかい?」


 相手。

 いちおう、いるっちゃいる。


「ああ」

「ほぉ! どんな子だい!?」

「地竜」

「ち、ちりゅう!?」

「と、妹」

「妹ぉおお……!?」


 今んとこ、その二人なんだよなぁ。

 俺もちーちゃんも、チノのことも、嫌いじゃあないし……。


 すると農家のおっちゃんが、ぽん……と俺の肩を叩く。


「魔王様、その……ちゃんと考えたほうがいいぞ。結婚相手」

「だよなぁ~……って、ん? どうしたのおっちゃん、額に汗かいてっけど?」


 ぽんぽん、とおっちゃんが何度も肩を叩く。


「なんでもねえ。でも、結婚は一生のもんだからさ。よーく、相手をどうするかは、考えてやんな」


 そりゃそうだ。

 どうするかなぁ。

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★1巻11/15発売★



https://26847.mitemin.net/i778881/
― 新着の感想 ―
[良い点] やったー!!更新だ〜 コミカライズ久しぶりに読んで思い出してたので嬉しいです
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