表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

190/241

190.チート兄妹



 大穴へとたどり着いた俺たちは、さっそく中を探索することにした。


「ジーク、これからどうするの?」

「まずは、行方不明になっている、エナの親父と探索部隊の救助が最優先だな」


 大穴があいた原因なんてあとで調べればいい。

 それより今は人命を優先させる。


「で、でも……探すといっても、どうするのです?」


「そうだな。まずはここの地図を作るか」

「ち、地図って……む、無茶なのです。何の情報もないし、入ったのは初めてなのですよね?」


「ああ、けど問題ないよ」


 俺は右手を大穴の床に触れて、魔力を流す。


「よし。探知完了。地図を投影する」


 俺は神魔の右手を発動させ、空中に光の地図を映し出す。


「ほえ、えぇええええええええ!? なんですこれぇええ!?」


「なにって、大穴内部の地図だけど?」


「ど、どうやって作ったのです、こんな精巧な地図!?」


 するとチノが胸を張って答える。


「兄さんは獣ノ医師です。獣の体内に魔力を通し、エコーのようにして内部構造を探ることを得意としているのです。さすが兄さん」


「忘れそうになるけど、ジークって獣ノ医師だったわね」


 魔王になっても、結局俺の本質は変わらない。

 命を救うのが俺の仕事だ。


「あ、あの……この光点はなんなのです?」

「ドワーフの魔力をここから感知した。たぶんエナの親父達だと思う」


「も、もう見つけたのです!? す、すごすぎる……」


「今のでわかったが、エナの親父は生きてるよ。皆無事だ。よかったな」


 俺は笑って、エナの頭をなでる。


「う、ううぅ~……うわーん!」


 ぐすぐす、とエナがうれし涙を流す。

 うん、よかったよかった。


「よしチノ、エナの親父がいる場所までの、最短のルートを検索してくれ」


「了解です、兄さん」


 チノは空中に浮かぶ地図を見て、しばし黙考する。


「こんな複雑そうな通路の最短ルートなんて、わかるの?」


「は虫類と違って、私には考える頭があるのですよ。兄さん、ルートがわかりました」


 チノは別の光の魔法を使って、ここから親父達の居るルートを引いてくれた。


「よし、じゃあ行くか」


 俺たちは奥へと進む。


「ジークさん達って……もしかしなくても、とんでもない人たちなのです?」


「もしかしなくても、あの二人は化け物よ」

 

【※お知らせ】


先日投稿した短編が好評だったので、新連載としてスタートしてます!


■タイトル

陰キャな僕を大嫌いなはずの幼なじみと結婚した結果~実は僕のこと大大大好きだったことが判明。外でクールな高嶺の花だけど、僕にだけデレデレ。女子達が気になって声をかけてくるけどごめん、もう結婚してるんだ


■URL

https://ncode.syosetu.com/n2049gt/


リンクは下に貼ってありますので、そちらからも飛べます!


頑張って更新しますので、こちらもぜひ一度読んでくださると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★1巻11/15発売★



https://26847.mitemin.net/i778881/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ