表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

188/241

188.当たり前?



 俺たちはエナを連れて、鉱山の中を進む。

「大穴が出現した場所まで、まずはいくか」


「は、はいなのです。こっちなのです……!」


 エナの父は刀鍛冶であり、よくここへ素材を取りに来るらしい。

 娘である彼女もまた、ここをよく訪れていたそうだ。


 ドワーフたちが使う坑道を俺たちは歩く。

 背の低い彼らの作った道のせいか、少し狭く感じる。


「瘴気がすこしずつ濃くなってきたな」


 地面付近に黒い靄がただよっている。

 これは瘴気、吸い込むと体に害をなす成分が含まれている。


「あう……くるし……くない。あれ? なんで?」


「俺の体……というか右手からは、常に聖なる結界が発生してるからさ。安全だよ」


「え、え? それって……す、すごすぎません?」


 額に汗をかきながら、エナが俺達に聞く。

「すごいかこれ?」「いつものことじゃない?」「兄さんにとっては日常です。さすが兄さんです」


 エナはふるふると首を振る。


「い、いや普通じゃないのです……!」


「そうかな。ま、探索に支障ないし、いこうぜ」


「は、はいぃー……」


 先頭に俺がたち、エナの案内の奥へと進んでいく。


「ぎきー!」

王蝙蝠キング・バッドなのです! あ、あぶなーい!」


 眼を赤くした、一つ目の巨大な蝙蝠が、俺に向かって飛んでくる。


 俺は飛んできた蝙蝠に触れる。


「ぎー? きき~♡」

「あ、あの凶暴な王蝙蝠が!? 一発で手懐けられてるー!?」


 どうやら瘴気にあてられ、魔物も暴走していたらしい。


「ど、どうなってるのです!?」

「え、俺の手で触れて呪いを解いただけだぞ?」


「呪い!? え、その右手そんなこともできるのです!? す、すごすぎなのです!?」


 だが俺も、そしてちーちゃんも首をかしげる。


「普通だよな?」「ごくありふれた光景ね」「さす兄」


「いや、おかしいのです! おかしいのですー!」

【※お知らせ】


先日投稿した短編が好評だったので、新連載としてスタートしてます!


■タイトル

陰キャな僕を大嫌いなはずの幼なじみと結婚した結果~実は僕のこと大大大好きだったことが判明。外でクールな高嶺の花だけど、僕にだけデレデレ。女子達が気になって声をかけてくるけどごめん、もう結婚してるんだ


■URL

https://ncode.syosetu.com/n2049gt/


リンクは下に貼ってありますので、そちらからも飛べます!


頑張って更新しますので、こちらもぜひ一度読んでくださると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★1巻11/15発売★



https://26847.mitemin.net/i778881/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ