表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

179/241

179.またやっちゃいました?



 ドワーフの国へ向かう途中。

 馬車に乗っていると、森から悲鳴が聞こえてきた。


「ちーちゃん!」

「おっけー! うー……はぁ……!」


 ちーちゃんは人間の姿から、地竜の姿へと変わる。


 種族的には地岩竜ベヒーモスな彼女だけど、魔力の制御を覚えてから、こうして以前の姿に戻れるようになったのだ。


「チノ、先に行く」

「ええ、お気をつけて兄さん」


 ちーちゃんは雪の上だというのに、まるで地面の上と変わらないスピードで走る。


「すごいぞちーちゃん」

『えへへ~♡ でっしょ~♡ もっとほーめてっ♡』


 ちーちゃんの下顎をなでてやると、爆速で走る。


 ややあって。

 俺たちは森の中で、モンスターに襲われている女の子の元へたどり着いた。


「グロァアアアア!」

「きゃー! ……って、あれ?」


 倒れ伏す女の子の前に、俺は立ち塞がる。

「グロォッ!?」


 俺の前にいるのは、白熊猫ホワイト・ベアード・デビル


 大型のBランクモンスターだ。


「ケガないか?」

「は、はひ……あの、あなたは平気なんですか? その……腕が……」


 彼女を庇った際に、俺は左腕を白熊猫に食われた。


「ん? ああ、大丈夫ほら」


 にゅっ、と腕が生えてきた。


「え、え、えぇえええええええ!?」


 防御するとこのモンスターまでケガさせちまうからな。

 こうするほかなかった。


「お前も正気を失ってるくちか?」

「ぐ、るおぉおおおお!」


「待ってな」


 俺は神魔の右手を発動させる。

 強烈な聖なる光が白熊猫を包み込む。


 ほどなくして、光が収まる。


「いったいなにが……って、ええ!? な、なんで!? 雪がないぃ!?」


 状態を元に戻す力を使った余波で、降り積もっていた大雪が綺麗さっぱりなくなった。

 

 それどころか、空を覆っていた分厚い雪雲も消えていた。


「大丈夫か、おまえら?」


 こくこく、と白熊猫と少女がうなずく。


「あ、あの……たすけてくれて、どーもありがとうなのです……」


「良いって事だ。って……君、もしかして……ドワーフか?」

【※お知らせ】


先日投稿した短編が好評だったので、新連載としてスタートしてます!


■タイトル

陰キャな僕を大嫌いなはずの幼なじみと結婚した結果~実は僕のこと大大大好きだったことが判明。外でクールな高嶺の花だけど、僕にだけデレデレ。女子達が気になって声をかけてくるけどごめん、もう結婚してるんだ


■URL

https://ncode.syosetu.com/n2049gt/


リンクは下に貼ってありますので、そちらからも飛べます!


頑張って更新しますので、こちらもぜひ一度読んでくださると嬉しいです!

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

★1巻11/15発売★



https://26847.mitemin.net/i778881/
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ