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161/241

161.ジャマー、復讐を誓う



 魔王ジークが、新生魔王軍を撃破した。


 その日の夜、跡形もなく消し飛ばされた無人島を見つめる姿があった。


「ジーク……ジークぅうううう!」


 そこにいたのは、指揮官ジャマーだ。


 彼は島から脱出していたので、助かったのだ。


「おのれジークめ……よくも、わしの研究所をつぶしてくれたなぁああああああああ!」


 憤怒と憎悪に満ちた表情を、魔王国に向ける。


「やつめ、やつめやつめ! わしの作ったものをこけにしよって! 覚えてろよ!」


 ジャマーの背後には培養カプセルが、浮遊魔法をつかって浮かんでいた。

 彼はそうそうに、ルゥザーではジークに勝てないと悟り、脱出するための手立てを用意していたのである。


「今はせいぜい、勝ち誇るがよい。しかし! 次はそうはいかんぞ! わしと、わしが作った最凶の魔人……【超魔人】の恐ろしさ! 存分に味あわせてやる!」


 ジャマーは冷静ではなかったが、しかしバカではなかった。

 ジークの圧倒的な力を前に、今は勝てぬと戦略的撤退を選べるほどには。


「わしは負けていない。最後に笑うのは、このわしだ!」


 そう言って、ジャマーはカプセルとともに、海へと沈んでいく。

 魔王への恨みは、依然消えぬまま。

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★1巻11/15発売★



https://26847.mitemin.net/i778881/
― 新着の感想 ―
[一言] えーまだ諦めないの? さっさと諦めなさい 試合終了です。
[一言] あら、いたのね?(´・ω・`)
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