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141/241

141.十戒、魔王国の国民をターゲットにする



 指揮官ジャマーが、魔王ジークへの恨みを強めてから、数日後。


 十戒のひとり、【不滅】のイモータルは、魔王国内に潜入していた。


 一見すると人間サイズの鼠だ。


『ふひひっ、アバンもフリズもばかだなぁ、なぁんで強いやつにわざわざ挑むんだよぉ』


 イモータルが見やる先には、一般市民たちが、平穏に暮らす姿があった。


『魔王やでかい街を狙うからいけねーんだ。まずは町ひとつずつを、こつこつとだろぉよぉ、なぁ、【兄弟?】』


『そうだなぁ、【兄弟】』


 イモータルの周囲には、同じ顔の魔人たちが、すさまじい数いた。


 彼の能力は【不滅】。

 その効果は無限の分身。


 自分と同じもうひとりを、際限なく増やすことができる。

 

『派手な能力じゃあねえけどよぉ、おれっちは魔人、一般人からすれば十分に脅威。それが数え切れないほど増殖し蹂躙すりゃあ、アッというまに国は滅びるってもんだ!』


『不滅のおれっちが国を滅ぼすなんて皮肉がきいてるなぁ!』


 ゲラゲラと笑うイモータルたち。


『では……解散!』


 バッ! とイモータルたちは各地へと散らばっていく。

 

 ガサガサ、とネズミたちが大量に走り去っていく様は、黒い津波のようであった。


『じゃあおれっちたちはこの街を飲み込んでやるぜぇ』


 イモータルの波が町へと襲い掛かる。

 そのまま街ごとのみ込もうとした、そのときだ。


 ぼこり! と地面が隆起し、巨大な何かが出現した。


『あたしのジークの国に、何土足で立ち入っているのよ、くそねずみぃいいいいいいいいいい!』


 そこにいたのは、元は地竜だった、地岩竜(ベヒーモス)

 SSランクの古竜だった。

【※お知らせ】


先日投稿した短編が好評だったので、改稿し、新連載としてスタートしてます!


「俺は冒険者ギルドの悪徳ギルドマスター~無駄な人材を適材適所に追放してるだけなのに、なぜかめちゃくちゃ感謝されている件「なに?今更ギルドに戻ってきたいだと?まだ早い、君はそこで頑張れるはずだ」



→https://ncode.syosetu.com/n9607gq/



リンクは下に貼ってありますので、そちらからも飛べます!


頑張って更新しますので、こちらもぜひ一度読んでくださると嬉しいです!

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★1巻11/15発売★



https://26847.mitemin.net/i778881/
― 新着の感想 ―
[気になる点] >『では……解散!』 この場合、解散じゃなくて散開ですかね
[気になる点] ガサガサ、とネズミたちが大量に走り去っていく様は、黒い津波のようであった。 ⇒『一見すると人間サイズの鼠だ。』が大量にいて気付かれないと思ってるとこがネズミの知能www
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