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すっけべ三人組  作者: 一九山 水京
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序章

 はいはい皆様こんにちは。そしてどうもありがとう。よくこの物語を開いてくれましたね。

 え? お前は誰かって? いやはや、そんなことはどうだっていいじゃないですか。必要なのはこれから開かれる物語の簡単な説明であって私じゃありません。気になるとは思いますがどうかご了承ください。

 突然ですが皆様、もう思春期は終わっていますか? それともまだどういうものかよく分かってないお年なのかもしれないですねぇ。

 思春期とは、簡単に申し上げますと中学生くらいの少年少女が異性を意識し始め、性欲や恋心をもてあます時期のことでございます。ざっくり申し上げておりますので要所要所の突っ込みはご遠慮ください。

 さてさてこれから始まります物語はそんな思春期真っ盛りの少年少女が青い春を存分に満喫する青春活劇になっております。いいですねぇ青春。私も若いころは若さを理由に色々やりたい放題でしたねぇ。恋に友情に喧嘩に冒険に! あぁ、懐かしいですなぁ……っと、いけないいけない。ついつい思い出にふけって脱線してしまいました。申し訳ない。

 ここで申し上げたいのは、そこはただの学園ではないということです。そこは妖怪が通う学校。名を「あやかし学園」。ただ妖怪と申しましても目がたくさんあったり足が一本しかないとか、そんな不気味なものではございません。

 姿形はあなたたち人間となんら変わりません。ただ少し不思議なことが出来るだけでございます。

 おっと、前置きが長くなったようですね。ではそろそろ物語に移りましょうか。


 さぁ皆様。これから起こる面白おかしい個性豊かな妖怪たちが繰り広げる青春の一ページを、どうか心行くまでお楽しみください。

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