表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

見たことのない荒野

作者: 泉末広
掲載日:2019/02/18

さらさらさらと風が吹いている。

風の流れを気にすることなく、人々が歩いていく。

無機質な動脈と静脈が、季節を支配する。

切り捨てられた血管があるのなら、薄汚れた川がそうなのでしょう。

かさかさかさと風に吹かれている。

川の流れを気にすることなく、人々は歩いていく。

Nihilな語りとcoolな所作が、自由を軟禁する。

磔にされた意思があるのなら、焼け野原の大地がそうなのでしょう。

からからからと風に吹かれ、笑っている。

見たことのない荒野を気にすることなく、時間が過ぎていく。

装飾された本能と憧れの荒野が、人々を支配する。

涙に暮れる明日があるのなら、荒野に立ち尽くす今日がそうなのでしょう。

見たことのない荒野に憧れるのなら。

知ることのない永遠を見たいのなら。

海も川も風も思い出になるのなら。

訪れる荒野は語り継がれない。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[良い点] 「切り捨てられた─」の一文がすごく刺さりました。 語彙力が低くてなんて説明したらいいのか分からないんですが、こころにぐっときました。
[一言] 雰囲気がとてもいい感じです♪ 心に入ってくる一文字一文字が心地良い……
[良い点] 情景が見えるようで好きです! [一言] 好きです
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ