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盤上の兵たちは最強を誇るドラゴン種…なんだけどさ  作者: ひるま
[9] 地獄の棋譜編
83/351

-81-:初めてのアンデスィデだったので興奮しましたよ

 チェスをプレイする訳ではないので、二人から白側の視点となるチェス盤配置を取る。


 では、始めよう。


 [第1手]


 白d4:クィーン前のポーンを2マス前進。


 黒Nc6:対してクィーンズ・ナイトをc6へと移動。

 いきなりポーンを射程に捉えた。




 [第2手]


 白d5:d4に前進したポーンをさらに1マス前進。

 回避と共に、逆にナイトを捉えた。


 黒Ne5:黒も先程のc6ナイトをe5へと移動させてポーンの攻撃を回避。


(スゴいな…。お互いに第1手と同じ駒を動かすか?)

 公式戦では、滅多に見ない手である。


 


 [第3手]


 白b4:クィーンズ・ナイト前のポーンを2マス前進。


 黒e6:キング前のポーンを1マス前進。

 このポーンで白のd5ポーンに攻撃緒可能。

 当然白からも攻撃可能となるのだが、後方にポーンが控えているから獲れば“痛み分け”のカタチとなる。

 同時に黒キングス・ビショップがb4ポーンを射程に入れた。




 [第4手]


 白b5:先程動かしたポーンを1マス前進。

 これによって黒ビショップからの攻撃を回避。


 黒e×d5:eファイルのポーンでd5のポーンをテイクス。

 棋譜の×印はテイクスを意味する。(獲った駒×獲られた駒と表記される)


「初めてのアンデスィデだったので興奮しましたよ。だけどココミはマスターを立てる事ができていなかったのでナイトとポーンのマスターが早い者勝ちだと息巻いていましたが、性能で勝るナイトに軍配が上がりましたよ」

 アンデスィデのルールは霜月神父も心得ている。

 テイクスされた駒を中心に、周囲8マス全ての駒が参戦するのだと。

 複数騎対単騎の構図はアンデスィデにおいて定石となる。


 *注意!!

 《倒したのはナイトであるが、棋譜及び盤面ではeポーンがテイクスした事になる》




 [第5手]


 白Nc3:クィーンズ・ナイトをc3へと移動させてd5へと進んだポーン(飢屍(ゾンビ)のソネ)を射程内に。


 黒d4:1マス前進して逆にナイトを攻撃範囲へ。




 [第6手]


 白Ne4:ナイトをe4へと避難させた。


 黒a6:クィーンズ・ルーク前のポーンを1マス前進。b5の白ポーンを捉えた。




 [第7手]


 白Nf3:ココミは強気にもキングス・ナイトをf3へと進めてe5ナイトを捉えた。


 黒Ng4:2対2の構図ではあるが、さすがにナイト2騎相手ではツライ。なので、g4へと避難させる。




 [第8手]


 白g3:キングス・ナイト前のポーンを1マス前進。

 ナイトの隣に置いてアンデスィデ対策のつもりなのだろう。


 黒a×b5:aファイルのポーン(骸骨亡者(スケルトン)のキャサリンでb5ポーンをテイクス。


「この時の敵の盤上戦騎(ディザスター)のカタチが面白いんですよ。(えり)に腕と同じパーツを5本もぶら下げているんです。アレはたぶん、スペアの腕なんじゃないかなぁ・・。この駒も動かなかったので定かではありませんが」




 [第9手]


 白Bh3:キングス・ビショップをh3へ移動&黒ナイトを捉えた。


 黒Nf6:次にビショップが来ればナイト・ポーン・ビショップの3騎をナイト1騎で相手にしなくてはならない。f6へと避難させた。




 [第10手]


 白Ng5:eファイルのナイトをg5へと移動。

 まるで意図が解らない。


 黒d6:クィーン前のポーンを1マス前進。


 射線が開いた!

 クィーンズ・ビショップでh3ビショップが狙える。



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