第1話:異世界に飛ばされました。
始めました。知識も何もないノリで書いている、そんな小説です。
他の方の小説を読みつつ片手間に読んでくれれば幸いです。
「まずいな・・・暗くなってきた」
異世界に飛ばされ絶景な崖の上から移動すること1時間、ただいま絶賛遭難中であります。
事の発端は親父が遺跡から持ち帰ってきた遺失物を整理していた時の事。親父と一緒に整理していた時に見覚えの無いそこそこ大きめの木箱が出てきたのだ。開けてみた所、古めかしい姿見の鏡が出てきたので親父にそれを伝えようと振り返った時だ。
『ごめんなさい・・・』
そんな言葉が聞こえたと思った瞬間、後ろから何者かに掴まれ引っ張られた。
「っ!?」
瞬間的に木箱につかまり、引きずり込まれそうになる体を支えつつ鏡の方を見た。
そこにはとても悲しそうな顔をした少女が、鏡の中から手を伸ばしている姿があった。
『ごめんなさい・・・』
鏡の中の少女から再度その言葉が紡がれる。
「なんだ!?どうした!?」
後ろから親父のそんな焦ったような困惑したような声が聞こえた時だ。
メキメキッと木箱から抗議するような音が聞こえたと思ったら即座にバキッ!っと乾いた音が響き
「アーーーーーーッ!?」
俺はなんとも言えない叫びを上げつつ鏡の中に落ちていった・・・。
意識を手放した記憶は無かったんだが、気づいたら俺はどこぞの森の中で倒れていた。
「体の方は・・・特にどこもおかしな所も痛む所も無いな」
自分のボディーチェックをしつつ辺りを見回す。うっそうとした森の中だ。なにやら聞き覚えの無い鳴き声的なものが聞こえてくる。すぐ目の前の木や草花もまるで見た事の無い種類だ。
次に手元にあるものをチェックしていく。
「スマホと木箱開ける時に使ってたナイフ・・・だけか」
うん、かなり絶望的だ。因みに俺を鏡の中に引きずり込んだ少女は見当たらない。
「とりあえず、見晴らしのいい所は・・・っと」
自分が倒れていた付近に目印を付けつつ、少し森の中を歩いてみた。すると水が流れるような音を耳が拾った為、そちらを目指してみた所、程なく川が見えてきた。
視界が開ける。そこで俺が見たものは・・・広大な自然と下に落ちていく水しぶき、そのパノラマ風景に佇む3つの月のような天体だった。
しばらくその場で絶景を楽しむという現実逃避をしていたが、いい加減認めよう。
「ここ、異世界って奴かorz」
藤堂 桔梗15歳、異世界に飛ばされる。
読んで頂きありがとうございます。
ほんとノリで書いてますのである日突然更新が止まったら、
ネタが切れやがったな・・・と生暖かく見守って頂けると、はい。