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日本人が全員異世界へ転移させられました  作者: 光晴さん


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第11話 魔術師ギルドの受付




本屋で購入した本をアイテムボックスに収納し、

俺は『魔術師ギルド』へ向かう。


本屋のすぐ近くにあった串焼きの屋台のおじさんが教えてくれた場所は、

冒険者ギルドよりも、町の中央にある噴水寄りだということ。


屋台のおじさんにお礼を言って、串焼きを2つ購入すると、

串焼きを食べながら、冒険者ギルドへ。


そして、冒険者ギルドから町の中央へ歩いて行くと、

目的地の魔術師ギルドに到着した。



ギルド内は、人が10人ほどいて、職員の人と何やら相談している。

他にも、カウンターで仕事の斡旋を受けている人や、

右にある販売店で、買い物をしている人ともいた。


俺は、ギルドに入って周りを見渡し、カウンターへ行くと、

書類仕事をしていた受付嬢が対応してくれる。


「ようこそ、魔術師ギルドへ。

当ギルドに来られた目的は何でしょうか?」


笑顔の受付嬢は、かわいらしい15、6の女性だ。

髪は長いみたいで、仕事中は後ろにまとめて仕事に支障がないようにしている。

また、他にいる3人の受付嬢と同じ服を着ていることから、


制服があるんだろうと予想できた。


「あの、こちらで属性の適性を調べてくれると聞いて来たんです」


「はい、勿論しておりますが、今日はあなたの適性を調べるのですか?」


「はい、お願いします」


「適性を調べる前に、あなたは将来、もしくはこれから、

魔術ないし魔法を使って、生活をしていきますか?」


ん~、これから先のことを考えると、

魔術や魔法を使って生活していくと考えていいな。


「はい、その予定です」


「では、ギルド登録をお勧めします」


「ギルド登録ですか?

でも、俺は冒険者ギルドに登録しているんですが、大丈夫ですか?」


受付嬢は、俺の答えに笑顔を見せると、

「それは心配ありません。

ギルド登録が重複しても、何かあるわけではございません。


それよりも、ギルド登録をしておけば特典が付きますので便利ですよ。

特典の内容は、各ギルドで違いがありますが、

中には、すべてのギルドに登録している方もいますので」


……すべてのギルドに登録って、どうなんだろう。

各ギルドの依頼をこなしていくのだけでも大変そうだ……


「魔術師ギルドの特典って何ですか?」


「魔術師ギルドの特典は、

まず、ギルドの売店で魔術書や魔法書が購入できます。

次に、属性適性を調べて、師をつけることができます。


師といっても、その魔術師に弟子入りしろというわけではなく、

その人に先生になってもらって、

魔術や魔法を教えてもらうといったものです。


魔術や魔法は、いろいろなものがあります。

魔術書や魔法書に載っているものだけではないんですよ?」


なるほど、なるほど、書物に載せることができないものや、

載せるまでもない常識的なものがあるということか……


今の俺はこの世界の常識に疎い、これは登録しかないな。


「では、登録をお願いします」


「はい、ではこちらの書類を読んで、下のここにサインをお願いします」


満面の笑みで、俺の前に紙を出す。

これは、ギルド登録してからに注意することや規則が書かれている。

この辺りは冒険者ギルドと同じだな。


俺は、書類にサインをすると、規則などをまとめた小冊子をもらった。


「では、ギルドカードを提出してください」


俺は、冒険者ギルドでもらったギルドカードを出すと、

受付嬢が、何やらカウンターの中でごそごそしている。


「え~と、コータ・シライシさんで間違いないですね?

私の名前は、セルシーです。

これからもよろしくお願いしますね」


「あ、こちらこそよろしくお願いします」


自己紹介してしまった。

カウンターでごそごそしていたのは、俺のギルドカードを調べていたからか。

何か、調べるものがあるんだろうな……


「それでは、こちらの棒を両手で握って魔力を流してください」


セルシーさんが、カウンターの後ろから白い棒を取り出した。

それには、メモリみたいなものが付いていて、

メモリの部分に『火』『水』『土』『風』『光』『闇』と別れている。


「その棒に、魔力を流すことで、

適性がある属性が光るといったものなんですよ。


本当は『無属性』もあるんですが、

これは誰でも使えるので調べるまでもないんです。

では、棒を持ちましたら、魔力を流してください」


俺は、棒を握り、魔力を流してみると……


「これは………全属性とは珍しいですね……」


「全属性は、いないんですか?」


俺は、測定棒を返却しながら聞いてみると、


「いえ、いないわけではないんです。

ただ、普通の人で1属性と無属性。


魔術師や魔法使いになれば、3属性と無属性ですから、

そうそう現れないことは確かですね」


再び、カウンターの中でごそごそすると、ギルドカードを返してくれる。


「では、登録が完了しましたので、

コータさんの魔術や魔法の師になってくれる方を紹介しましょうか?」


「はい、よろしくお願いします」


「では、3日ほどお待ちください。 ギルドで選んでおきますので」


「わかりました。 あと質問なんですが」


「はい、何でしょう」


「あそこの売店で、魔術書なり、魔法書を購入してもいいんですよね?」


俺が指さして聞いたのは、ギルド内に併設されている売店だ。

入り口から右に行くと、扉もなく誰でも入れるようになっている。


「ええ、かまいませんよ。

本人の属性に適した……って、コータさんは全属性でしたね。

コホン、本人に適した属性の魔術書や魔法書を購入することも可能です。


また、他にもいろいろと売っていますので、

見学がてら見ていくのもいいかもしれませんね」


「なるほど、では、手続きありがとうございました」


俺が一礼して、カウンターから離れると、


「はい、では3日後にまたお会いしましょう」


といい笑顔で、俺を見送ってくれた。








読んでくれてありがとう、次回もよろしくお願いします。


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