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日本人が全員異世界へ転移させられました  作者: 光晴さん


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第9話 これからの目標




次の日、待ちに待った自分の家に入居する日。

宿屋で朝食をとり、宿屋の女将さんとあいさつを交わすと、

すぐに、自分の家に向かう。


俺の購入した家は、西城さんの購入した家の2つ隣。

1つ隣の家は、まだ誰も住んでいない店舗だった。


もし、俺が商売を始めるなら、隣の店舗を買って店を開くのもいいだろう。

だが、今は自分の家だ。



宿屋から10分ほどの場所にある、俺の家の前に着くと、

さっそく外観をチェック。


昨日、来た時よりきれいになっているのは、

商人ギルドの掃除が行き届いているからだろう。

これなら、家の中も期待できそうだ。



門を開けて、玄関の扉の鍵を開け中に入る。


昨日とは全く違い、埃臭さもなくなり、まるで新築のようにきれいだ。

……もしかしたら、きれいにできる魔法があるのかもしれないな。

この世界は科学ではなく、魔法が主体だ、


生活に直結した魔法も、発達しているのかも。


それに、今考えると、商人ギルドでは、

白い紙も普通に使っていたし、ボールペンみたいなものもあったな……

いろいろと侮ってはいけないのかもしれないな。


まあ、いろいろ考えるのは後回しで、間取りを見ておくか。



俺の家は、平屋の一軒家だが、1人暮らしするには少し広い。


まずは玄関すぐのリビング。

ここは10畳ほどの広さがあり、キッチンもちゃんと独立している。

また、庭に行ける窓も大きく、縁側があるのがいいね!


庭は少し狭く、キャッチボールができるほどしかないが、

洗濯物を干すぐらいなら、問題なくできるみたいだ。


リビングの庭に面した反対側は、個人で使える部屋が2つあった。

どちらも6~8畳ほどの広さがあり、

俺はここを寝室と、客間とする。


客間は何も家具を置かずに、そのままにするつもりだ。

将来的には、何かに使えるかもしれないが……


あと、トイレは玄関わきにあり、

そしてこの家には、お風呂が付いていた。


お風呂について、ローラさんに案内されていた時に聞いたのだが、

どうやら、この世界ではどこかの地域から広まったらしいということだ。

それも、何百年も前に。


お風呂に入ることが当たり前になる前は、水浴びや体を拭く程度で

済ませていたそうで、お風呂という文化が広まってくれて有難がっていた。


もしかすると、俺たちがこの世界に転移する前に、

この世界に来ていた異世界人がいるのかもしれないな……



間取りを確認した後、それぞれの場所には、

日本で使っていた家具を配置して、リビングのソファに座って、

今後のことを考えていた。


今後、この世界でどう生きていくのか。

この世界と、どう関わっていくか。

しかし、いろいろ考えていくうちに、不安になっていることがある。


それは、俺以外の日本人たちのことだ。


おそらく、大半の日本人たちは、

何とかこの世界で生きていこうと必死になるだろう。


だが、問題は一部の日本人たちだ。


こんな小説でしかお目にかかれないような出来事になっているのだ。

多分、無茶をする連中が出てくる。


自分の思い通りに、世の中を暴れるのだろう。


そんな連中を止める日本人たちも出てくる。

この世界、特に日本人が転移してきたこの大陸で騒ぎが起こる。


俺はそんな騒ぎに巻き込まれたくはない!


ならばどうするか………やることは決まっている!


まずは、レベルを上げる。

それから、この世界の、特に魔法の知識を得る。


最初は、この2つを目的に生きていくとしよう。




さて、まずは自分のレベルを上げるということだが、

俺のスキルには、攻撃スキルは『召喚術[神]』しかない。


で、このスキルでどうやってレベルを上げるかだが、

このスキルを使ったレベル上げを思いついた。


まず、本を召喚し、その本を熟読する。

そして、その本に登場する英雄などの強いものを召喚する。


俺の召喚スキルは、いろいろ制約はあるものの、姿名前が分かっていれば、

神でない限り召喚できる。

で、召喚した英雄とともに、魔物と戦いレベルを上げる。


これが、俺が思いついた考えだが、スキルの制約を見る限り、

これが一番ベストだろう。


制約の中に、召喚した者とも距離が離れすぎていると

レベルが上がり難いとある。

どうやら、離れすぎていると経験値が入らないようだ。


召喚人数は、最大で6人だから、強い武器を6人分用意して、

英雄クラスを6人召喚し、武器を持たせて一緒に戦う。

これで、レベルはガンガン上がるだろう。


そのついでに、英雄から魔法などを教われば、一石二鳥だ!



よし、ではまず、この世界の英雄のことが書かれた本を召喚する!


「【召喚】 この世界の英雄が書かれた本!」



……………あれ?

おかしいな、召喚陣は現れたから、発動していないことはないはず。

もう一度、今度は限定してみよう。


「【召喚】 この世界の剣の英雄のことが書かれた本!」



……………やっぱり、出てこないな。

う~ん、これは俺がこの世界のことに疎すぎるから出てこないのか、

それとも、召喚の制約にあった『名前』が分かってないからか……


……たぶん『名前』だろうな、考えられるのは。


ならどうするか、決まっている。

この町で情報集しかない!

昼食を食べたら、町に出て本を探してみるか。


昨日宿に帰るとき、本屋は見つけたからな。


そうと決まれば、昼食は軽くいこう。

俺は、召喚術でサンドイッチとコーヒー牛乳を召喚すると、

それを食べて、本を探しに家を出た。







読んでくれてありがとう、次回もよろしくお願いします。


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