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タロットゲーム  作者: 灰庭論
第3巻 女帝編
33/60

SIDE OF THE FOOL   愚者

 この日は卒業式の前日練習があったのだが、その前の日にアンナ先生が亡くなったことを知らされたため、まるでお葬式のような雰囲気に包まれていた。正直なところ、そう言う俺も卒業式どころではないという心境だった。

 他のクラスの生徒はどう思っているのだろう? 俺たちよりも思い入れがあるわけではないはずだ。ユウキやアンナ先生の遺影を見ても悲しみを抱く人はそれほどいないかもしれない。だからといって冷たい人間だとは思わない。なぜなら俺も同じだからだ。

 隣のクラスの生徒や先生が死んでも、痛ましいとは思っても、悲しみに暮れることはないだろう。下手したら、何も接点のない有名人の死の方がショックを引きずるかもしれないのである。だから悲しまない人を非難したりしない。


 その日の夕方、部屋で音楽を聴いていると、レンちゃんが訪ねてきた。

「どうしたの?」

 まさか彼女を自宅の玄関で迎える日が来るとは思わなかった。

「ちょっと話したいことがあって」

 いいニュースでないことは表情を見れば分かる。

「よく家の場所が分かったね」

「年賀状くれたでしょう?」

「ああ、そっか」

「あとはセイラちゃんにスマホを借りて調べたの」

 制服を着ているので学校帰りのようだ。

「じゃあ、ちょっと待ってて。家まで送るから」

 家に上がらせなかったのは、家の中を見られたくないからではない。彼女は門限があるので余裕を持って『神さまの家』に帰らせなければいけなかったからだ。できるものなら部屋で二人きりで話したかった。

 その一方で、絶対に家に入れてはいけないという気持ちもあった。それはユウキに続いてアンナ先生まで、俺の家に上がった人がマリアに標的にされてしまったからだ。これ以上、親密になるのはレンちゃんを危険に近付けることになる。

 それと訪ねてきたのが本物のレンちゃんかどうかという問題もある。マリアがレンちゃんに変化していることも考えられるのだ。アイツと出会ってからというもの、すべてに疑いを抱くようになってしまったというわけだ。

 あとは母さんが仕事でいないので、家に上げてしまうと、黙って女の子を家に連れ込んだことになってしまうので、そこに抵抗を覚えるからだ。レンちゃんをそういう軽い女にしたくないのだ。家に上げるなら、せめて母さんがいる時じゃないとダメだ。


「それじゃあ行こうか」

 児童ホームまで歩いて一時間近く掛かるので、自転車を押して行くことにした。

「それで話っていうのは?」

 もうすでに雪はないので足元を気にする必要がない。

「アンナ先生の事故のことなんだけど」

 それ以外にレンちゃんが俺に会いにくるが理由はないは知っていた。

「私はね、本気で宇宙人がアンナ先生を殺したんじゃないかと思ってるの」

 どうして、どうして正確に言い当てることができたのだろう?

「先生が死ぬ前にね、少しだけ話したんだ」

 レンちゃんと話をしたとは聞いていない。

「アンナ先生がそう言ってたの?」

「違う。私が推理した。先生には否定されちゃったんだ」

 アンナ先生も俺のように本当のことを話せなかったようだ。

「日曜日の約束だけど、ケント君は先生から『登別温泉に行く』って聞いたんだよね?」

「うん。朝、スマホに電話が掛かってきた」

 そこで小さな探偵が推理を始める。

「それだと西新道で事故を起こすのはおかしいんだ。だって登別までは道央道か三十六号線を使うのが一般的なんだもん。セイラちゃんのスマホで確認したから間違いない。先生は登別には行かなかったんだよ。じゃあ何をしていたかというと、そこで分からなくなる。でももし、もしもだけど、ユウキ君がそうであったように、今度はケント君とアンナ先生が対決をさせられていたとしたら、アンナ先生は自ら命を絶ったという可能性が考えられるようになるんだ。犬とウサギを殺すように命じられた次は、友達同士で殺し合いをさせて、殺す代わりに、ユウキ君は自殺をした。それで今度は同じようにアンナ先生が自殺をしたの。私はそれにマリアさんが絡んでいると思っている」

 なぜ彼女がパーフェクトな解答を導くことができたのかさっぱり分からなかった。

「脅迫者から命を狙われていると言っていたでしょう? だから脅迫者の目的は二人の命だと思うんだ。でも死んだのはユウキ君だけ。ケント君は殺すような真似はしないだろうし、脅迫者自身もミッションを課すだけで自ら手を下さない。となると、やっぱりユウキ君自らが命を絶ったとしか思えないんだ。そしてケント君はそのことを知らなかった。だって、アンナ先生の自殺も事故死だと思い込んでいるんだもん」

 アンナ先生が、俺のために自ら命を絶った?

「ねぇ、ケント君。私の推理が間違いならハッキリと間違いだと言ってほしい。だけどもしも正しいなら、すべて正直に話してほしい。私はもうすでにマリアさんと出会っている。だから自分の身は自分で守らせて」

 俺はアンナ先生のことを思い出していた。考えてみれば『もう二度と現れない』と宣言したマリアのことを、先生は素直に信じるだろうか? マリアに嫌悪感を抱いていたのだから鵜呑みにするはずがないのだ。

 先生のことだから、生徒の身を案じて、俺の元に再びマリアが現れていないか探りを入れてもおかしくないわけだ。そういえばマリアがちょっと前に言っていた。犬に変化したマリアに『ユウキは騙された』と。

 だとしたらアンナ先生にも、マリアは変化のイタズラを仕掛けていたかもしれない。つまりアンナ先生は、マリアが自在に姿を変えられるということを知っていたわけだ。その『マリアの変化』を利用して、俺に探りを入れたのではないか?

 自宅に押し掛けてきて服を脱いだ先生はマリアではなく、本物のアンナ先生だったのかもしれない。いや、そう考えればすべての辻褄が合う。俺はあの時、マリアだと思い込んで先生の処刑をやめるように懇願してしまったからだ。

 間違いない。アンナ先生は俺の命を救うために自らの命を投げ出したのだ。残された俺が苦しまないように、そのことを隠したまま死んだ。たまらなく愛おしく感じた。これほど愛おしい気持ちになったことはない。

 そしてそのアンナ先生がこの世にいないという現実に、これまで感じたことのない絶望を感じるのだった。こんなことなら二人一緒にマリアに処刑されたいくらいだ。でも、そうさせなかったのがアンナ先生なのである。

「ケント君? 大丈夫?」

 レンちゃんに何度も話し掛けられていたようだ。

「うん」

「もうケント君だけの問題じゃないんだよ?」

 小さな探偵が推理を続ける。

「これはマリアさんが仕掛けた『タロット・ゲーム』という名の殺し合いなの。ユウキ君が『魔術師』で、アンナ先生が『女教皇』に当てはまるでしょう? カード・ナンバーの通りに標的が選ばれている。いわゆるタロットカードを用いた見立て殺人みたいなものなんだよ。次は必ず三番目のカードである『女帝』をターゲットに指名する。どんな手段を使ってでも『タロット・ゲーム』を続行させようとするに違いない。それを止められるのはケント君しかいないんだよ? だから私にも協力させて」

 それは推理小説が好きなレンちゃんの妄想だ。

 そこで足を止めることにした。

 そのまま歩いていたレンちゃんも立ち止まり、こちらを振り返る。

「悪いけど、ここから先は一人で帰ってくれ」

 レンちゃんが悲しげな目で俺を見ている。

「俺はもう送らない。ユウキもアンナ先生も事故で死んだんだ。ゲームなんて、そんな話聞きたくなかったよ。もう二度と会わないし、ホームにも二度と行かない。だから俺の家にも来ないでくれ」

 レンちゃんを救うにはこう言うしかなかった。

 それから背を向けて、自転車を走らせた。

 さよなら、小さな探偵さん。


 家に帰ると俺の部屋でマリアが音楽を聴いていた。それはアンナ先生がユウキのために弾いてくれたピアノ演奏の録音だ。その無神経な行動に怒りを覚えたが、俺はもう二度とコイツとは口を利かないと決めたので存在ごと無視してやった。

「おかえりなさい」

 コートを脱いで、すぐに部屋を出る。

「ケント君」

 呼び止められたが無視だ。

 夕食の準備をするために階下に下りたが、マリアが追い掛けてきた。

「ケント君ってば」

 心を無にしてキッチンに立つ。

「アンナ先生と同じことしてる」

 包丁を握っているのでぶっ刺してやりたいと思ったが、そういう感情も抱いてはいけない。

「私の分も作ってくれるんだよね?」

 すべては俺が構うからいけなかったのだ。

「ねぇ、今度の願い事は何にするの?」

 コイツはアンナ先生が俺のために死んだことを知っていて今まで黙っていたわけだ。

「レンちゃんの説明で分かったんだよね?」

 怒りをぶつけたくなったが、もうそういうこともしてはいけないのだ。

「あの子って、すごく頭が良いわよね、誰かさんと違って」

 ここで俺が反応してしまうと、コイツがレンちゃんに関心を強める。

「何か言ってよ」

 ウザがるのもダメだ。

「ケント君がそうやって無視し続けても、『タロット・ゲーム』は止められないんだからね」

 レンちゃんの妄想を具現化するつもりのようだ。

「今度の標的は『女帝』だからね。もうすでに始まってるのよ?」

 俺がこのまま何もしなければゲームは勝手に終了する。

「ケント君には何をしてもらおうかな?」

 何を命じられても応じるつもりはない。

「そうだ。明日の卒業式にサプライズで小林貴子小牧市長が来校する予定だから、彼女を殺してちょうだい。確か彼女って『女帝』と呼ばれていたわよね? 今回は殺し合いじゃないの。殺害すればいいだけ。田舎町の市長なら簡単でしょう?」

 無視、無視。

「それに明日は市長からケント君にお話があるみたいよ。だから殺すチャンスはある」

 無視。

「期限は今回も二週間、じゃなかった。えっと、今週じゃなくて来週の日曜日ね」

 マリアの力が本物なら今度は確実に死ぬことになるが、もう、それでも構わない。

「成功させれば大切な命を救えるというわけ。だからさっさと始末することね」

 コイツに命の何が分かるというのか。

「願い事だけど、暗殺に必要な道具があれば用意してあげるけど?」

 アンナ先生の命と引き換えにした願い事を、そんなものに変えられるはずがない。

「なんか、やる気が感じられないな」

 やるつもりがないのだから当たり前だ。

「分かった。今回は特別に成功報酬もつけちゃう」

 どんな願い事も頼むつもりはない。

「小林市長を殺したらユウキ君とアンナ先生を生き返らせてあげる」

 生き返らせる?

「あっ、包丁を持つ手が止まった!」

 それは俺が求めていた唯一の願いだ。

「ホント、分かりやすいんだから」

 やはり『復活』はあったのだ。

「本当に生き返らせることができるのか?」

「あっ、やっと口を利いてくれた!」

 マリアが俺に抱きついた。

「本当に生き返らせることができるんだな?」

「当たり前でしょう? 私を誰だと思ってるの?」

「料理をしている間はくっつくな」

 とりあえず離れてもらう。

「うん。分かった」

 マリアが上機嫌だ。

「どうやって生き返らせるんだ?」

「どうやってって、そんなの私の手に掛かれば一瞬だけど」

「ユウキの肉体は残ってないんだぞ?」

「ユウキ君だったモノは今も残ってるのよ?」

「でも死んだ人間が生き返ったら世界がひっくり返るだろう?」

「そんなの人間の記憶と地上の記録を作り替えればいいだけでしょう?」

「そんなこともできるのか?」

「一瞬でできちゃう」

 コイツができると言うのなら実際にできるのだろう。


 卒業式当日、手ぶらで登校するつもりだったがカバンを持って行くことにした。それはウサギ殺しの時に使ったハンティング・ナイフを学校の中へ持ち込むためだ。つまり家を出た時点で俺は銃刀法違反の罪を犯したということになる。

 これが人生で二度目、いや、他人のペットを殺したので三度目の違反ということになる。正確にカウントすると、ユウキの遺体を別の場所に遺棄したので四度目の犯罪だ。宇宙人のせいにできればよいが、そんな言い訳は通らない。

 銃刀法、正確には鉄砲刀剣類所持取締法について調べれば、それが決して緩い犯罪ではないことがすぐに分かる。拳銃やライフルに限った話だと思い込んで行動するにはあまりにも危険な法律だ。それだけに市民にとって頼りになる法律でもあるわけだ。

 注意しなければならないのがハサミでも先端が尖っていれば逮捕されるし、カッターナイフも理由がなければ持ち歩くことができない。予備のために持っていた、という言い訳を正当化してしまうと犯罪者に脱法の口実を与えることになる。

 俺の場合は市長を殺すために学校にナイフを持ち込もうとしているので、見つかれば問答無用で逮捕される。その上で殺人予備罪も適用されるだろう。もうすでに最低でも五回は逮捕されていてもおかしくないわけだ。

 俺は警察を信用していない。なぜなら警察官にはマリアのように過去を透視する特殊能力など備わっていないからだ。彼女と違って普通の人間なのだから、歩いている人を一目見ただけで犯罪者かどうか見分けることなどできるはずがないのである。

 だからこそ、俺はこれまで用心深く生きてきたのだ。それなのにマリアが俺の前に登場したせいで犯罪者になってしまった。財布に五千円札が入っているだけでドキドキして落ち着かなくなる小心者の俺が、学校にナイフを持って行って普通でいられるはずがないのだ。


「おはよう」

 この日も松坂さんは教室に一番乗りしていた。

「お、お、おはよう」

 いきなり、どもった。

「緊張してるの?」

「う、うん」

「私も」

「そ、そ、そうは見えないけど」

「人が大勢いる場所が苦手だから」

「へ、へぇ、い、意外だな」

「久能君も私とおんなじみたいだね」

「うん? う、うん」

 俺はビクついているだけだ。

「カバン持ってきたんだ?」

「う、うん」

 松坂さんが俺のカバンをじっと見ている。

「男子は持ってきてない人もいるけど」

「そ、そうなんだ?」

「全員を確認したわけじゃないけどね」

「お、お、俺は裁縫箱とか工具袋を持ち帰るの忘れてたから」

「そっか、そういう人もいるのか」

 松坂さんはしっかり者だから思いつかなかったのだろう。

 とりあえず何とか誤魔化すことができたようだ。


 体育館に行く前にカバンを持って急いでトイレの個室に入った。三年間で一度も利用したことがなかったけれど、まさか市長を殺す準備のために使うとは思わなかった。そこでハンティング・ナイフを取り出して、ズボンとお腹の間に差し込んでみた。

 すぐに携行して歩くのが無理だと分かった。学生服の内ポケットにも収まらない。その時点で準備不足であることを悟った。やるなら洋画を真似て、刑事が足首に拳銃を隠すように、ナイフをガムテープで巻きつけておかなければならなかったのだ。

 そこでマリアの言葉を思い出す。昨日、彼女は『市長が俺に話がある』と言っていたはずだ。やるならその機会を利用するべきだろう。どういうシチュエーションなのか分からないが、卒業式の最中に殺すよりも簡単なはずだ。


 卒業式は厳かに行われた。去年や一昨年よりも厳粛に感じられたのは、やはりアンナ先生とユウキの遺影があったからなのかもしれない。卒業証書授与の際に流れている耳馴染のある音楽ですらいつもよりも哀しく聴こえた。

「それではここで本日は特別に小林貴子小牧市長からお話があります。拍手でお迎え下さい」

 拍手を受けて、小林市長が登壇した。大河ドラマに出てくる武将の母親役のような貫禄のある女性である。国政に出るチャンスもあったけど、生まれ故郷で市長になる道を選んだと聞いている。

「卒業生のみなさん、本日はご卒業おめでとうございます。この晴れの日にご挨拶をする機会をいただけたことに深く感謝いたします。わたくしも今から数十年前、はっきり言うと年がバレてしまいますので伏せさせていただきますが、みなさんと同じ椅子に座り、この場所から巣立ちました。現在の姿からは想像できないでしょうが、わたくしにも可憐な少女時代というものがあったのですね」

 そこで保護者の席から笑いが起こった。

「当時のわたくしは決して目立つ方ではなく、どちらかというと控えめな生徒でした。あの頃は今の子たちよりもガラの悪い生徒が多くて、掃除をサボる男の子に注意もできない女の子だったんですね。そんなわたくしも今は家庭に恵まれて、私が怒り出す前に家事を手伝ってくれる夫を持つことができました。その夫と出会ったのもこの中学校だったんですね。わたくしにとって本当に大切な人と出会わせてくれた場所なんです。ただし、夫からはよく『騙された』と言われますけどね」

 そこでまたしても保護者の席から笑いが起こるのだった。

――それからも話は続いていたが、俺の頭の中は殺人のことでいっぱいだった。

 仮にズボンの裾の内側にナイフを隠していても襲撃は難しいと思った。

 取り出した時点で周りの生徒に気づかれてしまう。

 気づかれなくても、立ち上がれば注目が集めるはずだ。

 俺は背が高いのでステージから遠い場所にいる。

 ここから走ってステージに上がるのは困難だ。

 その途中で先生に取り押さえられるだろう。

 ならば市長が帰るタイミングを狙うのはどうか?

 そうなると今度はお付きの秘書に止められるだろう。

 SPではないが、複数の大人が相手では太刀打ちできない。

 だからマリアは暗殺に必要な道具を用意してあげようかと言ったのだ。

 拳銃があれば確実に計画を遂行できそうだ。

 でも練習なしでは難しいかもしれない。

 それでもナイフよりは楽なはずだ――

 小林市長の話は続いていた。

「城先生はまだ二十五歳だったと聞いております。わたくしにとっては、みなさんと変わらないくらいの年齢に思えます。この世の中で一番悲しい出来事は、犬飼友紀君や城杏奈先生のような若い命が失われてしまうことです。悲しくて、苦しくて、悔しくて、切なくて、胸が引き裂かれるような痛みがあり、絶え難い気持ちになります。私には子どもが二人いますけど、もしも命を落とすようなことがあるならば、叶わぬことだと分かっていても、自分が身代わりになりたいと思うことでしょう。それが人の親というものです」

 館内の笑い声が、いつの間にか、すすり泣きに変わっていた。

「この社会にとって、みなさんのような若い命ほど大切で尊いものはありません。みなさんが自分を大切にしてくれるだけで、世の中のためになっているのです。事故というものは、いつ、どこで起こるとも分かりませんので、これから春休みを迎えられるわけですが、どうか、くれぐれも事故にだけは気をつけて過ごされるよう、お願いいたします」

 拍手で送られて小林市長が退場した。



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