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―はじまり―
あの日、わたしは「ニート」になりました。
「まさか」と思いましたよ。
ただでさえ、子どものころに描いていた自分とはほど遠いのに……
独身、無職、おまけに金なしって……
あー、まだありますよ。
とんでもないブサイクというね。
救いようのないブサイクなんです。
「死にたい」なんてもんじゃない。
「もう生きていられない」
何度も思いました。
だからってだれかを恨んで暗くなってもね
それも違うかと思って……
書こうと思いました。
書く前はいろいろ思っていたけど
「吹っ切るため」とか「復讐」とか?
いまはそうじゃなくて
ただ単純に
わたしが感じたこと
わたしが思ったこと
わたしが経験したこと
将来、自分がまた同じような壁にぶち当たったとき……
「はい、はい、また会いましたね」
それくらい余裕ぶっこけるように……
いまできることを精いっぱいする!
ただ、それだけです。