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全国の田中さんが頑張るようです  作者: 椎名とおる
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世界からの大発表会

初夏、蝉がサイレンのように一生懸命鳴いている。

30度を超える気温にもなると一旦太陽に滝修行させたい気持ちだ。


全国にはたくさんの名前の人がいて、佐藤さんをはじめとしてたくさんのひとがいる。

その分たくさんの人生があり、生活がある。

不景気の世界は海の底に沈んでしまった。

そして各国の首相たちが集まり世界会議が開かれた。

テレビで中継されるほどの大事らしい、まぁ一般市民の自分には関係のないことだが。

チャンネルを変えてもどの番組もその中継で染まっていた。

高校に入学しやっと買ってもらった新品のスマートフォンのアプリで遊ぼうと思ったが容量が少なくて制限を掛けられてしまいアプリをダウンロードすることすら止められていたのを思い出し、クーラーの効いたリビングで横になりテレビの中継を何気なく見つめていた。

すると画面の向こう側がざわざわしだした、おそらく会議が終わり会見が開かれる感じだった。

慌ただしく記者たちが動きだし、アナウンサーの人もスタッフと相談しつつリポートしている。


「もっと計画的にリポートしろよな、美人新人アナで一気に有名になったからって調子に乗りやがって。」

一人でいても口からこぼれる。調子に乗るやつ見るとムカついてしまう私の悪い癖だ。

クーラーの気温に馴れ快適に過ごしたころに会見が始まった。


「今回の世界会議で多くの首相と会談をした結果・・」

私は国会にいる人間達が大嫌いだった、金ばっか貰っといて国会では寝てるような人間が大嫌いだ。

それなのに案に対して都合が悪いと文句ばかり言う。

こんな奴らがいるから日本はダメなんだ。

こう思うのはきっと私の人間性が欠落しているからなのか、楽して金だけとる人間を見て腹が立っているの

かは私は知らないが。


この首相の言う言葉に対して私が目を丸くしたことだけは間違いない。



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