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【わたしのカフェ作りのプロセス ~ホッとひといき 縁結カフェ ができるまで~】
コーヒーを淹れ終わり、
涼子は満を持して、本のページを捲った。
扉絵には、一面にコバルトブルーの海の写真。
「わぁ~~~~っ♪」
涼子は思わず、その美しさに、
感嘆の声をあげた。
前書きを読むと、その海の側に、作者のカフェがあるらしい。
作者のペンネームは、『柚子』と書いてあった。
「柚子さんかぁ。。」
涼子は呟く。
というのも、涼子は夫と、
「子どもが生まれたら、柚子って名前がいいね。」
と話したことがあったのだ。
そんなところにも、運命性を感じて、
涼子は本の世界に浸りこむのだった。。