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本がやって来た!
ピンポーン♪
軽快なチャイム音がなる。
「は~~い」
涼子がビデオで確認すると、
いつもの宅急便のお兄さん。
本が届いたのだ。
涼子は足取り軽く、玄関へと向かう。
ガチャ。
「ども~~、◯◯よりお届け物でーーす♪」
お兄さんが、笑顔で挨拶してくれる。
やっぱり、
【わたしのカフェ作りのプロセス
~ホッとひといき 縁結カフェ ができるまで~】
の本だった。
「あ、ありがとうございます!」
涼子も笑顔で応じる。
サインをして、お互いお礼を言って別れる。
ガチャ。
再び、玄関を閉め、涼子はウキウキしながら、リビングへと向かった。
涼子は、封をびりびり破く方ではない。
気持ちは焦りつつも、丁寧に封を開けていく。
キレイに梱包された包みを開くと、
一冊の本が出てきた。
【わたしのカフェ作りのプロセス
~ホッとひといき 縁結カフェ ができるまで~】
(わ~~、やっと来たぁ♪)
涼子は、逸る気持ちを押さえつつ、まずはコーヒーを淹れて、
読書の準備をすることにした。