平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第2回「私達を聞き分ける方法」
<では、次のお便りです。『アミカナさん、ミカさん。こんばんは』>
<「こんばんは!」>
<『いつも楽しく拝聴しております』>
「ありがとうございます」
<『ただ、お二人の声が全く同じなので、どちらが話されているのか、全く分かりません。どうしたらいいでしょう?』……ということなんですが>
「あー……これは……甘いな」
<甘いね>
「分からないもんかな? あ、今のがアミカナです」
<もちろん、声質は一緒なんだけど、言い方とか、言ってることとか、微妙に違うと思うんだけど>
「今言ったのがミカです」
<アミカナはどう思う?>
「私も違うと思うけど」
<具体的には?>
「ミカの方が……暴走気味」
<嘘。そんなことないでしょ。じゃあ、アミカナは?>
「私の方は……やっぱりちょっと知的かな? 量子頭脳だし」
<皆さん聞いて下さい。これがアミカナです>
「何それ?」
<でも、真面目な話、量子頭脳になって、どう?>
「うーん……あのさ、複製される前、凄く賢くなるんじゃないかって思ったじゃん」
<ああ、思った思った>
「……なんだけど」
<けど?>
「全く変わってない。思ったんだけど、複製技術が凄過ぎるのよね。馬鹿は馬鹿のまま複製されちゃう」
<馬鹿のままって……>
「でもね。安心したことはある」
<安心?>
「そう。私は私のままだったなって」
<……そう……>
「なんていうか、凄く不安だったでしょ?」
<うんうん>
「自分が自分じゃなくなって、その、自分じゃなくなったことにも気付かないとかだったら、凄く怖いなって思ったけど、そうならなくてよかったなって」
<……>
「何?」
<ほんとにそう思ってる?>
「何何?」
<アミカナ……あなた、変わったわよ>
「え?! 嘘! どこが? っていうか、それ今言うの?」
<皆さん、アミカナは凄く体重が重くなったんです。百?>
「ちょっと?! やめて! 何言ってんの?!」
<私の倍ぐらい?>
「やめて!やめて! マジで気にしてるんだから!」
<はい! ということで、馬鹿でうるさくて重い方がアミカナです>
「何それ?!」
<以上、>
「待って待って! ここで締めるの?!」
<はい、時間ですので。『AMラジオ>
「……」
<『AMラジオ?>
「……アミカナ・アンド・……」
<ミカ』でした! バイバ~イ!>
「……バイバ~イ……」
平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」をお聞きいただきましてありがとうございます。単発のつもりでしたが、書いてみたら面白くて、つい調子に乗ってしまいました。少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。




