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時間戦士は永遠の夢を見るのか・平行宇宙編

平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」:第2回「私達を聞き分ける方法」

作者: 刹那メシ
掲載日:2026/07/25

挿絵(By みてみん)


<では、次のお便りです。『アミカナさん、ミカさん。こんばんは』>

<「こんばんは!」>

<『いつも楽しく拝聴しております』>

「ありがとうございます」

<『ただ、お二人の声が全く同じなので、どちらが話されているのか、全く分かりません。どうしたらいいでしょう?』……ということなんですが>

「あー……これは……甘いな」

<甘いね>

「分からないもんかな? あ、今のがアミカナです」

<もちろん、声質は一緒なんだけど、言い方とか、言ってることとか、微妙に違うと思うんだけど>

「今言ったのがミカです」

<アミカナはどう思う?>

「私も違うと思うけど」

<具体的には?>

「ミカの方が……暴走気味」

<嘘。そんなことないでしょ。じゃあ、アミカナは?>

「私の方は……やっぱりちょっと知的かな? 量子頭脳だし」

<皆さん聞いて下さい。これがアミカナです>

「何それ?」

<でも、真面目な話、量子頭脳になって、どう?>

「うーん……あのさ、複製される前、凄く賢くなるんじゃないかって思ったじゃん」

<ああ、思った思った>

「……なんだけど」

<けど?>

「全く変わってない。思ったんだけど、複製技術が凄過ぎるのよね。馬鹿は馬鹿のまま複製されちゃう」

<馬鹿のままって……>

「でもね。安心したことはある」

<安心?>

「そう。私は私のままだったなって」

<……そう……>

「なんていうか、凄く不安だったでしょ?」

<うんうん>

「自分が自分じゃなくなって、その、自分じゃなくなったことにも気付かないとかだったら、凄く怖いなって思ったけど、そうならなくてよかったなって」

<……>

「何?」

<ほんとにそう思ってる?>

「何何?」

<アミカナ……あなた、変わったわよ>

「え?! 嘘! どこが? っていうか、それ今言うの?」

<皆さん、アミカナは凄く体重が重くなったんです。百?>

「ちょっと?! やめて! 何言ってんの?!」

<私の倍ぐらい?>

「やめて!やめて! マジで気にしてるんだから!」

<はい! ということで、馬鹿でうるさくて重い方がアミカナです>

「何それ?!」

<以上、>

「待って待って! ここで締めるの?!」

<はい、時間ですので。『AMラジオ>

「……」

<『AMラジオ?>

「……アミカナ・アンド・……」

<ミカ』でした! バイバ~イ!>

「……バイバ~イ……」

平行宇宙編AMラジオ「Amikana & Mika」をお聞きいただきましてありがとうございます。単発のつもりでしたが、書いてみたら面白くて、つい調子に乗ってしまいました。少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。

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