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ホラー短編シリーズ

顔を隠して人と会う

作者: 反逆の猫
掲載日:2024/03/07



 あの人を探して数年。


 とうとう見つけました。


 また会えたので、やっと会えたので、前からやりたいと思っていた事をやろうと思います。


 ここまで助けてくださってありがとうございます。


 協力してくれたおかげで探し人が見つかりました。


 どうせだから、この再会を最後まで見守っていてくれませんか?


 ふふ、顔を隠して人と会うなんて怪しいですよね。


 仕方ありません。


 事情が事情ですから。


 私は視線の先にいる人へと近づいていく。







 自動販売機の前で立ち止まった貴方。


 そんな貴方に、やりたいと思っていた事。


 それは、


 貴方の背中のすぐ後ろを歩く事です。


 それは、


 貴方の名前をそっと呼ぶ事です。


 それは、


 貴方の驚く顔を見る事です。


 それは、


 貴方の顔をじっと見つめる事です。


 それは、


 貴方の反応を待つ事です。


 それは、


 貴方の心の中を確かめるためです。


 それは


 貴方の真実をはかるためです。


 それは、


 貴方が手にしている財布の、本来の持ち主を訪ねるためです。





 そこでようやく貴方は、口を開きました。


「嘘だろ! またお前に会うなんて! わざわざ遠くまで行ってカモを探したってのに!」


 執念が大きかったのでしょう。おかげで貴方を見つられけました。


 貴方は、知り合いもいない地元から離れた遠くの土地でやった事なら、逃げられると思っていたのでしょう。自らの罪から。


 私は、人目をしのぶようにかぶったフードをとります。


 この顔には、大きな傷跡が。


 貴方につけられたものが。


 そこで見守っていてくれた人が、我慢できないといった様子で飛び出します。


「反省は全くしていないようだな。俺の彼女を傷つけた罪、償ってもらうぞ!」


 あまりボコボコにしてしまうと、警察へつきだす時が大変ですよ。


 でも大丈夫でしょう。


 よっぽどひどくやらなければ死ぬ事はないと思います。


 私の顔を傷つけた時の貴方みたいに、刃物を持ってはいないんですから。



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