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(アドリアンside) 親友の思いびと

今回は番外編、ルピナス侯爵家令息のアドリアン目線でお送りします!!


アドリアンとレオンハルトは、実家の爵位の違いこそあるものの、物心ついた時からの仲なので気兼ねなくファーストネーム(または愛称)で呼び合っています。


いつにも増して短いですが、ぜひ!!!


ご清読くださいませ〜!!!

「アドリアン様、少しよろしいですか?」


 マーガレット侯爵令嬢、アリシア様から声をかけられた。

 彼女は、サフラン王女殿下のご友人であり、また、レオンハルト(俺の親友)が密かに思いを寄せるお相手でもある。

 これは本人から打ち明けられた訳ではないが、レオの視線を辿っていけばすぐに分かる。レオの視線は、確実にアリシア様に向けられているのだから。


「ええ。構いませんよ。どうかされましたか?」


 前を進むレオとサフラン王女殿下と少し距離を取り、応答する。


「私が口を挟む事ではないのですが、レオ様は、サフラン様に想いを寄せていらっしゃるのではないかと思うのです。おふたりの間を取り持ちたくて……。食事レッスン中、おふたりの会話に水を差したくない、ということをお伝えしたかったのです」


 ……レオ。これは由々しき事態だ。


 その証拠に、彼の肩が少し震えている。アリシア様の声に聞き耳を立てていたようだ。


 ここは、親友である俺が対処するべき事柄。


「…………。私としては、ご協力し難いです……」


「なぜです? レオ様のご友人ですよね?」


「そうなのですが、やはり……私自身、大それた事なのですが……サフラン王女殿下に密かに想いを寄せておりまして」


「……!? それは、大変失礼いたしました!!例え事情があったとしても、アドリアン様にご無礼を……!!」


「構いませんよ。まず、このレッスンの趣旨は4人での食事マナーを身につける事です。ぜひ4人で楽しみましょう」


「……っ! はい! アドリアン様、本当にありがとうございます!!」


 俺が告げたことは、まったくの嘘だ。作り話。だけれど、レオのためなら。


 このくらい、お安い御用。そしてレオの想いびと(かもしれない)だ。このような噂を吹聴するご令嬢ではないだろう。


 だから、出任せを言っただけなのに。


 言った、だけ、だったのに。

この作品がいいな、と思っていただけたら嬉しいです!!

評価・コメント・ブックマーク等していただけたら泣いて喜びます!!



 あんずっこ

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