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漫才「人見知り」

作者: 和久井志絆

人見知り


二人「どうも~、○○で~す。よろしくお願いしま~す」

ツッコミ「あのぉ、僕ねぇ、昔っからすっごい人見知りでしてね。初対面の人となかなか会話が続かないんですよ」

ボケ「そんなん簡単やがな。天気の話だけしとりゃえぇ」

ツッコミ「だけでえぇことないやろ。せいぜい掴みや」

ボケ「それやったらお互いの趣味の話でもすりゃえぇわ。僕は貯金が趣味のしみったれた男だと笑われてもニコニコするばかりですとかな」

ツッコミ「さだまさしの償いや。それがピンポイントで通じる人となら盛り上がるな」

ボケ「じゃあそれぞれ好きな戦場カメラマンを言い合えばえぇやろ」

ツッコミ「第一人者しか知らんわ。二人とも渡部陽一ですで終わりや。しかも別に好きじゃねぇしな」

ボケ「じゃあ好きなハンマー投げ選手を出し合え」

ツッコミ「それも第一人者しか知らんわ」

ボケ「じゃあ好きな現内閣総理大臣や」

ツッコミ「現、に限ったら菅さんだけや。今度、私も見てみます~てならんやろ。腹立つだけや」

ボケ「じゃあ学生時代の話でもしようや。大学で白鳳文化と顕教美術について研究しとった話を出せば誰でも食いつくやろ」

ツッコミ「キョトンとされるわ。俺はすごく楽しかったがな」

ボケ「じゃあ高校時代にバスケ部の最後の試合でブザー間際、逆転への一縷の望みを懸けた最後の3ポイントシュートを惜しくも外した話をせい」

ツッコミ「思い出さすな。今でも悔しいんや」

ボケ「じゃあ食いもんの話や。誰でも関心あるやろ。好きな卵かけご飯はなんですかって聞くんや」

ツッコミ「どう答えればいいんや」

ボケ「じゃあ恋ばなや。お前、好きなタイプはどんなや」

ツッコミ「そうやなぁ。やっぱり笑顔が素敵な人かな」

ボケ「だからお前はつまんねぇんや」

ツッコミ「悪かったな。じゃあお前はどんなやねん」

ボケ「心理学的に異性にそれ聞く人ってのはあなたに好意がありますって宣言してるようなもんなんやで」

ツッコミ「せっかくだけどそこ指摘したら嫌われるで」

ボケ「じゃあもう腹割って話し合うしかねぇな」

ツッコミ「初対面ていうシチュエーションだぜ。しかもな、そもそも緊張して話せんねん。話題は関係ないねん」

ボケ「じゃあその人を人に見立てて舐めればええやろ」

ツッコミ「直接?手のひらじゃなく。しかも見立ててってなんやねん」

ボケ「そもそもな、初対面で上手くいかんくてえぇねん。何回も会ってく中で徐々に仲良くなりゃええんや」

ツッコミ「なんや、珍しくええこと言うやん」

ボケ「だから初対面では下ネタばっかでええ」

ツッコミ「前言撤回や」

ボケ「そもそもお前出会いがない出会いがない言うとったやないか。なんで初対面トークの心配しとんねん」

ツッコミ「最近出会い系アプリを使っとんねん。でもなかなか会うとこまでこぎ着けられんねん」

ボケ「メッセージ段階の話やったんか」

ツッコミ「悪かったな」

ボケ「もう昔っからの知り合いを大切にすればええやろ。俺とかな」

ツッコミ「ありがとな」

二人「(ペコリ)」

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[気になる点] これはもちょっとひねってほしいかなー。
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