九話
五百文字ぐらいの九話なんて無かった、いいね?
今日は入学式から二日経った日である。と言っても大した事はなく授業を受けるだけであるが。
「おはようございます、主」
「おはよう。にしても君もサーラも朝が早いね」
なんで、朝一時に起きてるのさ。
「朝の練習時間の確保のために早起きは必須ですから。あと昨日、シルバーキングファングらしき気配がダンジョンにあったので狩っておきました」
「簡単そうに上位種の魔物を狩らないでくれ、僕の感覚が狂う。それでドロップは?」
メタルマザークラブの時も、あれは生まれたてだから狩れただけなんだよ!
「金属系は残して欲しいと言われた通り、全て残しています」
「他のドロップは売っていいって言ったんだっけ、総額どれぐらいだい?」
「6,000シル、ちょうど剣の材料費分ですね。シルバーキングファングの配下の素材も売っていないので、大量の銀素材がありますね」
「あの辺りはいい素材が多いからね、売らずに残しておくに限るよ。そうだ、今日は剣術の授業があるのだけど見に来るかい?」
よく育った物は保有魔力量が多いし、普通に使うよね。
「ぜひ、主の剣がどこまで上達しているか見てみたいですから」
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時は進み、戦闘学剣術科の授業。朝言っていた通りガレアの見学があるので上手くサボる事はできないだろう。今回はガレアにアルテミス殿下の紹介的な意味で誘ってみた。
この授業は貴族、平民共に多くの生徒が参加する授業の為、怪我をする生徒が毎時間いる。平民が貴族に怪我をさせると言った事もあるが、学院には腹に穴が空いたぐらいならば治せる神官が常駐しているので問題ない。
身分的な問題は貴族の対応による、とゆうか、皇族派なら不問、貴族派なら元々ある平民見下しのヘイト先に、中立派は治療費請求と言ったふうに別れている。
「本日は素振りを各種百回したのち、試合練習とする」
講師代表の元Aランク冒険者のリンドス殿が号令に従い、丁寧に素振りをする。アルテミス殿下の横で。僕は動ける様になったので、前のスパークリングパートナーと変更になったらしい。
なんで、僕なのか理由が分からないな、殿下に聞いてもはぐらかされたし。
『思いの外、丁寧に素振りをしているようで何よりです。素振りとは基本にして全ての練習となりますから。しかし試合練習も大切です。試合練習で鍛えるのは経験、確かに力も素早さも必要ですが、読まれては意味がありませんからね』
『今話しかけてくるのはやめて欲しかったな、結構集中しているから』
『百回超えて振っているのを教えようかと思いましたが、やめましょうかね』
『それは早く言ってくれると嬉しいね』
通りで周りより遅い訳だよ。まぁ、いいか。
『こう、練習風景を見ていると体が疼きますね』
『ガレアって戦闘狂だったけ?』
『違います、私の剣にもまだ改善の余地があるという意味です』
もう何も言うまい、別に前世の事なのだから気にせず過ごせばいいものを。
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基本的に試合練習には、一試合毎に一人講師が付いて行う。そして戦技は殺傷しない程度で有れば使用可能だ。手加減して殺傷してしまうようなら、そもそも戦技を使用せずとも勝てるだろう。こんな呑気な考えをしていられるのは、もう一分程だろう。
何故なら、僕とアルテミス殿下の前にやっている生徒の試合が終わりそうだからだ。
「そこまで。勝者、レール・ドリドス・ダリオン」
軍派閥は戦闘を行う兵より、作戦を作る作戦本部が中心となって作られた派閥で、軍の実権を拡張することが目的なのだ。だがダリオン公爵家は前線で指揮をする将軍の育成を家訓としており、剣を得意とする人物が多いのだ。
ちなみにレール公爵子息殿はアルテミス殿下より下手なのでスパークリングパートナーには、初めから候補にさえ、選ばれなかったようだ。
「ほら、私たちの番だぞ。お前はスパークリングパートナーなのだから、思考で呆けてしまっては困るな」
「申し訳ありません、少々僕の家の仕事を考えてまして」
この言葉に、周りの貴族たちがビクつく。別に君たちじゃないのだけど?一応、ビクついた貴族を調べられるように名前と顔を覚えておく。
「それは後でいいだろう、今は私との試合を考えてくれ」
「承知しました」
手加減してくれると嬉しいなぁ
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薙ぎ払いを練習用の雑種の剣で往なす。流石はアルテミス殿下、易々とツーハンデットソードを使うね。
逆袈裟斬りを一歩引いて避け、斬り返しで【飛斬】を使って横薙ぎ。斬撃が飛んでアルテミス殿下に近づくが、普通に避けられたな、硬直時間に追撃が無いだけプラスかな。
回り込まれているので踏み込んで両手で使って後ろまで振り切る。ワーオ、前方宙返りで避けられた。ん~、剣に白い気が付いてるから【飛斬】かな?大体自分で使うから他の人が使う所を見るのは久々だね。
【飛斬】付きの回転斬りは回避が面倒なので【ソードガード】を発動し、剣を地面に突き立て盾にする。攻撃が終わり、硬直が終わったら即座に剣を構え直し、突っ込む。
アルテミス殿下も同じようで、剣を剣で受け、鍔迫り合いをする。剣が重いな。数秒は持ったが、押し負けたので剣をずらし、前方に重心をずらさせて、アルテミス殿下を僕の斜め後ろに移動させる。
剣を片手で持ち、振り向きながら横薙ぎをするが一歩引いて避けられた。
「やるようになったじゃないか、私とまともに斬り合うなんて」
「体が動かせる様になりましたので、貴族として剣術を嗜むのは基本ですから」
「入学式当日にも決闘を一つこなしたようだしな、ここからは本気で行くぞ!」
そう言いながら切りかかってくるアルテミス殿下、てか今まで本気じゃなかったんですか。
この動きは剣劇がお望みのようで、ガレアもアルテミス殿下の剣術指南役の前近衛騎士団長殿もイスタール騎士流剣術なので、僕とアルテミス殿下も同じ流派だ。なので剣劇も教えられている、しっれと高難易度の剣劇を選ばれているが合わせるとしようかな。練習として最適であることは確かだろうけど。
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「なんで途中から戦闘に戻るのですかね?アルテミス殿下」
「練習として剣劇は最適だが、戦闘経験をつめないと思ってな」
「ごもっともですね」
やっぱり負けました、経験の差だね。因みにガレアは剣術の授業が終わったら帰りました。曰く「剣の振り方はまずまずですが、経験と直感が足りませんね」だそうで、時間に余裕があれば稽古を着けてくれるそうだ。
「それにしても、いつメイドを新しく雇ったのだ?そんな話は聞いていなかったが?」
「サーラが授業を受けている間の部屋の管理と剣術の指南を目的に最近戦闘メイドを雇いました。今日は実力が見てみたいという事で見学させに来させました」
こんな理由でいいだろう。何処に剣聖レベルの実力者のメイドがいるのか?というツコッミいは野暮である。気づかれなければ良いのだよ、バレなければな!
「私も努力しなければ、追い越されてしまいそうだな」
「いえ、そのメイドには、『技は良いが、経験が足りない』と言われてしまいました」
「そうだな、私も同じような感想だ。だが、練習次第で治る弱点だ。次の剣術の授業でも練習相手を頼む」
「承知いたしました」
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それから少し経ち、魔術科の授業。やることは得意な属性魔術の使用。講師曰く「的があるから好きなように撃ってくれ、その威力や有用さで成績を出す」だそうで。
結構な数の的が練習場にあるがやるのは十個に一人というね。どうやら僕の番のようだ。一つ遊んでみようか、いつぞやの魔力放出ビームの魔力爆発を利用して術式を作ってみたのだ。あと一つやってみたい術式もあるけれどね。そう言えば並行発動覚えたから、一緒に実験しよう。
「雷魔術【トルトニスミサイル】空間魔術【ローグスガトリングバレル】」
空中に現れるのは五つの細長い雷とあちらの世界でガトリングと言われる兵器の紫色の銃身。周りからは混乱の声が上がる。
「発射」
その一言で、術式が本格的に発動する。ここまでは準備に過ぎない、これは発動後操作型の術式だ。術式展開直後に命令を出してもいいのだが、今回は試す事も含めて、展開後勝手に崩壊又は終了しないかなどの確認を行うために少し観察していた。
予定通り十個の的の中、五個は雷によって黒焦げに、五個は空間ごと削られたようで穴だらけになっている。満足である。
抗魔力素材の的を使いものにならなくしてしまった事は申し訳なく思っている。さて後の時間は拘束術式の構築に時間をかけるとしようか。
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時間はさらに進み夜、僕の部屋。ガレアに紅茶の淹れ方を苦悩しながらも教え終わり、淹れた紅茶で一息ついていた。目の前の空間に見覚えのある灰色の魔力が転移術式を書いたので、警戒するガレアにもう一つ紅茶を淹れるように指示を出す。そういえばガレアはシンリアに会っていなかったね。
「ヤッホー!アレク!我が親愛なる弟子よ!」
「こんばんは、シンリア。こんな時間に何の用件ですか?」
「用事がなければ来ては行けないのかい?君は硬いね!」
別にそうゆう事では無いが、これからシリスティアの再錬金をしようと思っていたのだけど?
「伝える事はあるのだけどね?」
「そんなに緊急性のある話ってありましたっけ?」
公国関係の話も経過報告会ぐらいしかないし。
「ほら、ノーラナス山脈の古代兵器だ。アレがどうやらスリーモードから戻ったようでね?こちらに協力を願い出てきたのだよ!」
ノーラナス山脈は帝国を南から西にかけて存在する巨大山脈であり、多くの魔物、魔獣が存在するが、龍も多く生息している。件の古代兵器があるのはノーラナス山脈の大空洞、その最深部である。
「あの壊れ具合からするに、どこか直さなければ動かないと思ってたんですがね」
「古代兵器曰く、『コアが壊れて無い、故に戦闘こそできんが情報収集や会話程度ならば可能だ』だそうだよ?」
どうやって動いているか、解体してみたいが今の僕の知識では理解出来ないだろうなぁ。
「問題はどこまで直せるかですね」
「移した"生きた"遺跡とその古代兵器の見立てじゃ、材料と機材さえ有れば数カ月で全て直せるそうだよ!」
「その材料と機材に寄りますね。材料は特殊な物以外は皇帝陛下に頼むのが、最適ですかね?」
公都にあるのを盗りに行くとなると流石に面倒くさいぞー。
「私たちはそこまで多くない以上、皇帝陛下に頼むしかないね。特殊な物も危険な場所とか公国を刺激しやすい場所にある物が多数あるから、そっちは私たちでやろう!」
「それしか残って無いの間違いでしょうに」
「そうとも言うね!アレクには………
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「今の帝国も、随分な厄介事を抱えてますね?」
昔の問題は大方解決済みだけど、次から次へと問題が出来るよね。
「そうだね、かと言って放置していい物でも無いからね」
「公国の問題では、私が手伝えるのは材料集めのみですか」
「僕とシンリアも、やってるのは"生きる"遺跡の支援だからあまり気にする事ではないよ」
直接的な解決方法は当分先の予定だしね。
「ですが、主が受け持った素材もかなりの物が多いですよ」
「あー、水晶大巨像の大宝玉と大地の鼓動に永氷の呪いかい?」
さっき挙げた三つが僕が集める素材である。大地の鼓動以外は魔物から取れる素材だ。
「どれも入手難易度が高いですよ、私と主だけではとても集めきれる物ではありません」
「僕は召喚術師だから、戦力は増やせるのだよ?」
「私ほどの力を持った物を召喚しようとするのはかなり厳しいかと思いますが?」
「死んだ人を黄泉帰させるだけだよ?」
「盲点でした、主は死霊魔術師でもありましたね」
そうゆう訳で、戦力増強計画を開始します!(費用と素材は皇帝陛下持ち)
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死霊を召喚したいので、生贄などを皇帝陛下に発注を書いて、そこら辺にいた帝国暗部の密偵に渡しておいた。
その素材が到着するのは当分先の話なので、今は寝て、あちらの世界の休みの日にダンジョンにシリスティアの素材を取りに行く予定だ。
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そんな理由で十二日後の今日は『鋼獣の荒野』に来ている。今回は経験より、効率を優先するので剣は使わず、魔術を使って戦闘を行う。
「流石は毎日ここに潜っているだけはあるね、直ぐに中層に来れるとはね」
中層と呼ばれる既に荒野では無くなっている洞窟階層でガレアにそう話しかける。そもそも別のダンジョンだが冒険者達は分かるのが面倒らしく、基本的に中層と呼ばれている。
「普段はここで魔物を討伐していますから、ですが今回行くのは違う場所なのでしょう?」
「そうだね、今回行くダンジョンは最高難度ダンジョン『大地の記憶』に続くいくつものダンジョンのうち、帝都から最も近いダンジョン、『鎔解の火炎』だ」
「最高難度ダンジョンが干渉して生まれたダンジョンですから、今までと同じ感覚で戦うと怪我を負いますよ」
「サーラは魔物が自分の所まで来たら、慌てず距離を取って逃げるようにね」
僕は来訪者だから蘇るし、ガレアも僕が呼びっぱなしにしている召喚体なので蘇る。たがサーラは違う、その為安全に戦って欲しい。
「イーミール様が怪我を負う、前提の考えをしないでください」
「それが良かったのだけどね」
どうやら顔に出ていたようだ。
「一応、三泊できる用意はしてありますが、危険な状態になったら即座に離脱しますよ」
魔物を討伐しつつ、『鎔解の火炎』の入り口である赤い石門が見えて来た。ここから僕とサーラは火耐性の高い装備に着替えて、探索を行う。
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「短期錬成召喚:生贄〈魔力〉指定〈スティールインテリジェンスグレートソード〉空間魔術【ローグスガトリングバレル】」
現れた五本の大剣と紫色の銃身から放たれた大量の空間を穿つ銃弾が行手を阻む魔物、グレートファイアバットやフレイムゴーレムを倒し、魔物達が紫色の光とドロップとなり消える。
「初めての戦闘ですが、この分なら戦力が足りず逃走する事は無さそうですね」
「ちょっと過剰だったね、消費魔力の方がギリギリ多い」
「初戦ですから様子見は重要ですよ」
現在、ガレアは体を手に入れ、霊体ではないので、剣たちの操作はここに来るまでに作ったルビーのペンダントにさせている。効果はこんな感じ。
[火精霊のペンダント]
火耐性 B- 炎熱耐性A+ 火属性ダメージ軽減 +100
ルビーを使ったペンダント。ルビーには擬似精霊術式と火耐性や炎熱耐性、対火
結界術式が刻まれている。
まぁ、術式の操作が出来る優秀な対火アクセサリーだね。今回『鎔解の火炎』に来た理由は、大地の鼓動がある『大地の記憶』までの腕試しとシリスティア強化のための金属素材の収集と、このダンジョンの二十層のボス、イビルフレイムエレメントからの精霊結晶の入手だ。
「それにしても、視界が熱いですね」
「火精霊のペンダントがあるから熱くはないけど、流石に周りに溶けた金属の川があれば当然だね」
そう、今回取りに来た金属素材はこの融解金属の溜まる先、このダンジョンの深層にある。このダンジョンは三十階層構成で、二十一階層からが深層だ。
つまり二十層でイビルフレイムエレメントを倒し精霊結晶をゲット、深層に侵入し、金属素材を回収して撤収という筋書きである。
「この階層の融解金属を回収して、冷まして使うはダメなのでしょうか、イーミール様?」
「このダンジョンは深くに行けば行くほど、高温になる。たから深層の方が、魔力保有量も多いし、質の良い金属が溶け込んでいるから深層の方がいいんだ」
「しかし主、融解金属が下に流れる間に質が下がるではないですか?」
そうだね、酸化してしまう。こんな場所に石炭や木炭、火属性でない木材は自然発火してしまうから、十分に還元反応は起きないのだ。
「正確には回収する素材は融解金属じゃないからね。このダンジョンの深層にいるエルダーキングメタルイーターという動物と交渉するのさ」
エルダークラスに進化した動物となると、種類によるが言葉が通じるので、交渉しようかと思ったのだ。
「ダンジョンに動物ですか、良くこの温度で生きていますね」
「鉱石喰らいだからね、火山にも適応できるのだろうね」
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目の前にあるのは入り口と同じような赤い石門、だだし巨大だ。ここは五階層はボス階層で、ボスがいる大部屋しかないのだ。僕達の前に一組の冒険者パーティが部屋に入ってしまったので攻略待ちである。ここ『鎔解の火炎』は人気のダンジョンである。
その理由は先述したように『大地の記憶』に繋がるダンジョンである事。そして他の『大地の記憶』に繋がるダンジョンと比べて補給などが帝都があるためしやすいのだ。最高難度ダンジョンがなぜ人気なのか、それは最高難度ダンジョンと言えども初めの方の階層は難しくないのだ、
そして初めの方の階層とは言え最高難度ダンジョンだ、宝箱はいい物が揃っている。たが、転移術式をキロメートル単位で手足のように使う人類種はとても少なく(とても身近にいる気がするが気にしてはいけない)、固定転移術式を書くにはかなりの素材を用いて、儀式術式で発動させる必要がある。
その為、『鋼獣の荒野』の派生ダンジョンの『地下の石蟻塚』から『鎔解の火炎』を数日かけて攻略する冒険者が多いためだ。
そんな事を考えていれば石門の脇の篝火に人知れず火が灯る。どうやら攻略し終わったようだ、又は死んでいるかだか。
「終わったようだ、中に入ろう」
「はい、準備は万全です」
サーラは言葉で、ガレアは首肯を持って了承を伝えてくる。五階層のボスはビックマグマフロッグ、溶岩を使った攻撃を行うカエルだ。石門に触れれば、独りでに門は開き中のビックマグマフロッグが咆哮を上げる。
「GEEEROOOOOOOOOOO」
こっちは見越して全員耳を塞いでいるので、鼓膜に損傷はない。
「予定通り、ガレアは避けタンク、僕とサーラで攻撃」
「了解【ヘイトアグリディーション】!」
「分かりました、イーミール様」
今ガレア使ったのは、ヘイトを自分に集める戦技である。パーティ戦闘では必須であると言えよう。その間に僕は展開したままの五本の剣たちをマグマを吐こうとしているビックマグマフロッグの口に突っ込ませる、そして。
「空間魔術【ローグスガトリングバレル】二門」
空間に銃身を二つ作り、それをビックマグマフロッグの両側に移動させる。サーラの戦技と合わせて。
「【ロックアロー】!」
「発射」
結果的にビックマグマフロッグは魔力とドロップに変化した。
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今回の成果
イーミール君
ステータス
名前:イーミール・レオン・エルカミス
種族:龍人族
MJ聖者:シスム レベル1
SJ 学者 レベル3
生命力:1,760/1,760
魔力:9,000/10,025
STR:35
VIT:36
INT:127
DEX:78
AGI:41
MID:75
スキル
召喚術 レベル25 従魔契約術 レベル22
錬金術 レベル37 死霊魔術 レベル25
光魔術 レベル25 風魔術 レベル25
闇魔術 レベル15 並列発動 レベル5
雷魔術 レベル10 影魔術 レベル10
空間魔術 レベル10
学習 レベル40 解析 レベル15
中級剣術 レベル3 工学 レベル3
科学 レベル3 魔力学 レベル3
初級精霊学 レベル20
体力回復速度強化 レベル3
魔力回復速度強化 レベル10
イスタール帝国史 レベル30
礼儀作法(イスタール式) レベル40
話術 レベル30 速読 レベル45
ダンス レベル15
権能『ハマリエル』
称号
【聖者:シスム】 【寵愛:シスム】
術式
【転移:シスムの神域『星辰の空間庭園』】 【龍体変化】 【龍器召喚】
所持金 8万5000シル
プラス
ここまでのドロップ 銀王猪とその配下のドロップ 火精霊のペンダント 火耐性防具一式
マイナス
火耐性防具一式二つの費用 5,000シル
ガレア
名前:ザムリス・ガレア・ジークス
種族:機龍人族
MJ:剣士見習い レベル10→魔剣士見習い レベル10→剣士 レベル1
SJ:メイド見習い レベル10→メイド レベル5
生命力:80,610/80,610(+30,360)
魔力:12,410/22,232(+13,862)
STR:325(+100)
VIT:245(+25)
INT:179(+114)
DEX:258(+60)
AGI:245(+25)
MID:128(+80)
スキル
上級剣術 レベル75 上級回避 レベル75
上級盾術 レベル75
大地魔術 レベル10 暗黒魔術 レベル10
重力魔術 レベル10 魔剣術 レベル20
魔力回復速度強化 レベル50
体力回復速度強化 レベル50
礼儀作法(イスタール式) レベル50
状態異常耐性 レベルMAX
精神攻撃耐性 レベルMAX
馬術 レベル50 槍術 レベル25
思考加速 レベル25 並列思考 レベル25
学習 レベル50 計算 レベル25
統率 レベル1 初級工学 レベル15
イスワール帝国史 レベル20
騎士道【忠義】 レベルMAX
身体能力増加 レベル50
精神能力増加 レベル50
メイド技能 レベル20
称号
【二十代目剣聖】【慈愛:シスム】
術式
【龍体変化】【龍器召喚】【狂重領域】【騎士の誓い】etc
技
イスタール騎士流剣技
プラス
機嫌がいい
マイナス
メイドの仕事ができた
サーラ
名前:アルマ・サーラ・イルミス
種族:人間
MJ:メイド レベル30
SJ:暗殺者 レベル15
生命力:12,432/12,432
魔力:33,150/33,150
STR:111
VIT:112
INT:85
DEX:470
AGI:100
MID:390
スキル
中級弓術 レベル10 短剣術 レベル15
土魔法 レベル35 メイド技能 レベル75
格闘術 レベル15 学習 レベル50
奉仕学 レベル20 算術 レベル50
礼儀作法(イスタール式) レベル60
イスタール帝国史 レベル30
暗殺術 レベル20 気配操作 レベル35
暗号学 レベル25 調薬 レベル25
猛毒耐性 レベル10
プラス
イーミール様と一緒やった!
えぇーと、はい、予約投稿の設定をミスりました。取り敢えずネタバレが五百文字で良かったでず。剣術授業含めると更に多いですが(吐血)読み直して思いましたが、書いている作者は設定が頭に入っているので(書き残すのが面倒だから全部覚えている人)話が分かるのですが、『何も知らないと現象が分かりづらいなぁ』と言うのが感想でした。少し因子関係を吐かないと種族変化の話が分からなそうですし、かといって因子は神獣の知識が無ければ分かりませんので、何故イーミールの種族が変化したのかを説明します。本当はもっと深く設定がありますが、そこまで吐くと逆に分からなくなりますので変化理由まで吐きます。因子は体内魔力にあるDNA的な物です。イーミール君が持っていた活性因子は種族とステータスに変化をもたらす程では無いが、覚醒できる位の物、だけど覚醒するには同種因子の種族変化レベルの発動因子がいる。発達因子は種族とステータスに変化をもたらすレベルの物、成長と共に発達しその因子の特徴が出てくるようになる。例えば、第二皇女殿下は赤子のとき角は無く、種族は人間です。イーミールと第二皇女殿下は龍因子を持っています。そしてイーミール君は先祖帰りです。イーミール君は、幼い頃に第二皇女殿下と幼馴染になる為に会っています、その結果、因子が活動条件を満たし活性因子になり、覚醒に必要な魔力を体から吸い上げ、魔力欠乏症に罹っていました。つまり魔力欠乏症は活性因子が覚醒する為に魔力を吸い上げた結果起こった病気で、因子が覚醒する量の魔力が貯まらなければ一生魔力欠乏症に罹ります。貯まれば治り、近くに発達因子があれば覚醒し、種族が変化し活性因子は発達因子に変わります。ついでに龍人族は龍因子、獣人族は各種獣因子、森人族は精霊因子、岩人族も精霊因子、小人族は妖精因子、巨人族は世界樹因子、こんな感じ。実は古代文明でも、分からなかった代物だったりする因子の話でした。機人族は心臓が機械化されてたら変化するだけなので因子は変わらない。そして地味に人類種の紹介終了。
前回貴族の権力説明をしていないのでここでやります。身分と権力は、皇帝>皇族>越えられない壁>公爵当主=龍宝大勲章持ち貴族家族>侯爵当主=辺境伯爵当主=龍宝重勲章持ち貴族家族>伯爵当主=龍宝中勲章持ち貴族家族>子爵当主=龍宝小勲章持ち貴族家族>男爵当主=騎士爵当主=龍宝双勲章持ち貴族家族>龍宝単勲章持ち貴族家族=越えられない壁>公爵嫡子>侯爵嫡子=辺境伯爵嫡子>伯爵嫡子>男爵嫡子=騎士爵嫡子>公爵家族>侯爵家族=辺境伯爵家族>伯爵家族>子爵家族>男爵家族=騎士爵家族≧勲章持ち平民≧平民≧奴隷> 越えられない壁>犯罪者=犯罪奴隷の順です。プラスで、貴族で龍人族の場合三段階アップです。そして皇帝の命令は貴族の過半数の反対がある場合無効です。過半数の反対が無く、特段理由のなく、命令を守らない場合は程度によって罰金が課せられるか、分家と交代、取り潰しなどなど。あらゆる貴族、皇族を腐ってれば問答無用で犯罪者に出来るのがエルカミス伯爵家です。ただ、ちゃんと貴族皇族全体の外聞と平民の怒りバランス考えてるのでただただ殺すだけの時もあるし、処刑する時もあるし、犯罪奴隷落ちの時もある。革命にはエルカミス伯爵家も巻き込まれますのでね。
実は初のサーラのステータスですがいかがでしたか?そりゃ(エルカミス家の使用人が)そう(暗殺者or密偵な事)そうなんですけどね。
累計500pvありがとうございます!!