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四話

 登校中の進藤心鑑は考えていた。

(清興君によれば一年後この世界で、他の世界との戦争が起こると言う。けどこんな無体な話を本当に信じて良いのだろうか?本当だとして、なぜ清興君が所属しているらしい十二使徒はこの事を広めないのだろうか?…………)

 少しずつ思考は絡まっていく。彼女は怯えていた、自身の日常が崩壊していく事に。絡まった思考は解かれる兆しを見せていた。空はどんよりと雨雲が覆っていた。


 ――――――――――――――――――――

 時司は二人しかいない教室から空を見て言う。


「これ雨降るんじゃないか?相当でかいやつ。振られないように早めに来てよかった」


「予報を見てみたら、これから一日中雨だってさ。けど弱いのがずっと続くタイプだよ時司君」


「なんてことだ」


「そんなに長雨が嫌いなら、晴れ呼びの術でも使えばいいのに」


「あれやろうとすると準備がめんどくさいじゃないか、一週間もかかる」


「そもそもあの術は雨が続きすぎた時に使う術として作られたからね、簡単に使いたいなら術の改変でもしたら?」


「人間が環境に干渉しようとすると、かなり準備がいる。その前にあの術って完成してるから改変の問題じゃない。簡単にやろうとすると仙人になるのが手っ取り早い」


 仙人とはかなり前、北インドで発生した人類内のイレギュラーである。体内の魔力を自力で変化させた者達は管理者達に実力を認められ保護されるなど救いがあった。


「仙人か、確かに努力でやるなら最低で百年かかるね」


 あくまで自力で変化させた者たちだけだ。


「なんで人間が魔力を機械で変化させて、人外になるかが分からん。その主導が国だと十二使徒(俺たち)でも介入しにくいし」


上司(管理者達)も驚いてたからね、まさか人類が化学的に聖人や仙人を作り出そうとするなんて。」


 そう人類は異能の改変を科学的に試みた。その中で、異能の使用に使う体内の魔力の改変実験があった。偶発的ではあったが管理者の方針と異なっていたが気づいたのは実験が始まった直後であり、介入は不可能と判断したため監視に留めていた。


「失敗に終わったからいいけどな、だか不完全に完成してしまったモノ(なり損ない)十二使徒(俺たち)が処理するのは違うと思うんだが」


「まだ言うのかい?去年から言ってるよねそれ」


「初仕事が半人類(なり損ない)の介錯なのは納得いかない」


 しかも失敗した事で、人類内だが半イレギュラーとなった。完全なイレギュラーならば管理者権限で接触が可能だったのだが、半イレギュラーなのでそれは不可能だった。だか失敗したことでそれは崩壊を始めていたので放置を決めた。


「仕方ないだろう、あれ放置すると魔素取り込んで大変な事になるからね?戦争開始前にこの星が滅ぶのは管理者側(僕たち)的に困るだろう?」


 しかし生物的本能で自身の崩壊を感じ取ったのか、完成なイレギュラーになろうとし周囲の魔素を取り込んだため。管理者は堕ちる前に当時結成したばかりの十二使徒に介錯の任務を与えた。その任務を担ったのは時司をリーダーとした数人であった。


「あいあい、しかしここまで保護にしてきた人類は試練(■■の■■)に耐え切れるのかね?」


「多分出来ると思うよ?上司(管理者達)は出来る事以外は余りやりたがらないから。」


「だといいがな。あの計画(LIO)にしても誘導しつつイレギュラーになりそうな奴を勧誘しろとは面倒…………………


 時司達以外にはいない教室の外では、雨は降り始めていた。

 ――――――――――――――――――――

 目覚めると朝の一時、今日から馬車に乗り帝都へと向かう。見るとテーブルに一振りの剣が置いてある。上に手紙が……要約すれば父上からの贈り物で学院でアルテミス殿下の近くにいるのに自分の剣がないのはいけないから眠っている間に発注していたのがこの剣と言う事かな。ついでに家の紋章を消さない限り錬金術で改造していいらしい。朝食までこの剣の素振りでもしますか。

 ――――――――――――――――――――

 体内魔力の動きを制御をすることで、限定的に筋力強化などを行う。兄上との稽古で使った技術だか、正確には付与魔術の技術を流用した物で、単に術式を用いない代わりに自分や体と接触している人にしか出来ないのだけど。理論で言えば、体内の筋肉や器官に魔力を付与し、その魔力を使い肉体の動きを強化する。これだけだが、精密な魔力制御を求められるため一般的な技術ではない。今は全身の筋力強化と味覚以外の感覚強化を行なっている。一休みしている間にステータスの確認をするか。初めの時に解析のスキルの発動のために名称など言ったが、別にそんなことをしなくてもいい。戦技もそうである。

 ――――――――――――――――――――


 ステータス

 名前:イーミール・レオン・エルカミス

 種族:人間

 MJ(メインジョブ) 魔術士見習い レベル1

 SJ(サブジョブ) 学者見習い レベル1

 生命力:180/180

 魔力:400/400

 STR:8

 VIT:10

 INT:20

 DEX:16

 AGI:7

 MID:15

 スキル

 召喚術 レベル1 従魔契約術 レベル1

 錬金術 レベル1 死霊魔術 レベル1

 学習 レベル4  解析 レベル1 

 剣術 レベル15

 イスタール帝国史 レベル1 

 礼儀作法(イスタール式) レベル30 

 話術 レベル15 速読 レベル25

 ダンス レベル10

 所持金10万シル

 ――――――――――――――――――――

 ん〜、余り術式の使用はしていないから魔術系のレベルは上がらないか。従魔契約術も対象がいないし。一回発動出来れば、使役体のケアとかでもレベルが上がるからもう少しの辛抱か。学院に行ったら魔術科に入るから嫌でも使うから上がるだろうけど。あぁアルテミス殿下に合わせて剣術の授業も入れなければ。一度死霊の本召喚もやった方がいいか?だが生贄が媒体がないな。呼ぶとして剣士霊だから、剣があればいいわけで。改造………しますか。テーブルにわざわざ改造しろと言わんばかりに一緒にインゴット置いてあったし。確か僕の部屋には錬金術の練習用にいくつか素材があったはず、やるか。

 ――――――――――――――――――――

 素材達を解析して何が適しているのかを判別する。

 [魔鋼の長剣]品質A− 攻撃力 +50

 魔力を通して鋼に加工された鉄は魔鋼へと変化する。使い続ければ続けるほど持ち主の魔力に適した剣へと変化し、魔力か通しやすくなるだろう。

 使用可能スキル 剣術

 [魔鋼のインゴット]品質B+

 魔力を通して鋼に加工された鉄は魔鋼へと変化する。この金属を使った武器や防具は使い続けると持ち主の魔力を通しやすくなる。

 [オブシディアン]品質A− サイズ 中

 黒曜石を加工し作られた宝石。古くから守護や退魔の力があるとされる。大きさから剣の装飾や指輪のメインに使うのがろう。

 [魔石]品質A+ サイズ 中

 魔物が死に消える際に魔物の魔力が収束し出来る。本来なら大きさが大になる程の量の魔力が込められており、大きさを中にした錬金術師の技術力が窺える。

 [光狼(ライトウルフ)の革]

 光狼の皮をなめしたもの。だが光狼の光属性は失われておらず、高い光属性魔力を持っている。

 使えそうなのはこれぐらいか?と言ってもオブシディアンと魔石はいくつか錬成して大きさと品質を上げたんだが。他にも宝石はあるが死霊の召喚には合わないだろうと思って素材から外した。じゃあ錬成するか、全力でやるとしよう。魔力も回復したし。

錬金術(アルケミー)錬成術式(フォーマリゼイション):素材指定〈魔鋼の長剣 魔鋼のインゴット オブシディアン 魔石 中〉リソース〈魔力390〉」

 残りの10は術式起動用の魔力だ。そもそも魔力というのは個人で差がある。濃さ、量、適正属性により変化する色。基本的に帝国貴族は魔力の濃さが他の人間種に比べ濃い、なぜなら龍の血を持っているから。そして魔鋼がどんどん使いやすくなる理由とは魔鋼内の魔力を自分の魔力に変化させるからだ。ならば今ここで錬成するのだから塗り替えてしまおうか。魔鋼内の魔力を抽出する、色は黄色なので属性は土だろう。抽出するのも、塗り替えるのも術式内にないものなので精神に負担がかかるがまぁいい。よし白緑色になった、そして元に戻す。じゃあ作業を始めよう。

 余り性に合わないが、剣を長くする。装飾だけ付け加えるとインゴットが余るからね。その代わりに剣に所持者に対する軽量化と筋力強化を付与する、ついでに持ちてを長くする。これで一応片手でも自分も強化すれば片手でも振れるな。長剣が雑種の剣(バスターソード)になってしまったがいいだろう。筋力さえ上がればツーハンデットソードが振れるのだがね。あぁ重心を少し調整しよう、うまく振れなくなる。剣の長さの調節は終わったので次は鍔の装飾。横にした剣身の中心に垂直になる部分に窪みを作り、そこに六芒星に形を整えたオブシディアンを入れる。その上に魔石を置き、手をかざし魔石とオブシディアンを融合させる。この作業でオブシディアンに魔力を持つようになり。魔宝石にすることで、宝石にステータス強化を付けることができる。逆に言えば魔宝石でない宝石にステータス強化はない。そして魔宝石に魔術式を刻む。刻むのは守護結界術式と呪いや状態異常をはじく退魔結界でこれらはオブシディアンに相性がいいからである。魔術は素材などの関係を重んじるからね。長くなった持ち手を光狼の革を巻き付け滑り止めにする。そして鞘は鞘用に残していた魔鋼と光狼の革で拡張し、魔術文字が書き込むことができる大きさの金属の表面積になったので剣を鞘に納めているときに結界の効果を増幅させるようにする。最後にリソースとして魔力を注ぎ込み完成。

 そして解析。

 [守護光狼の魔剣(シリスティア)

 品質S+ 攻撃力 +275 VIT +10 STR +5 状態異常抵抗 C- 精神攻撃抵抗 C- ダメージ軽減 +40 所有者重量軽減

 光狼の革と魔鋼から作られた光属性魔剣。守護の結界を所有者に張ることができ、所有者のダメージを軽減し呪いや精神攻撃を防ぐ。鞘に納めることで効果が強化される。魔剣としては下級であるが様々な効果を持ち、素材の限界が出されている。魔術の媒体としても使うことができる。正しい所持者以外が持てばこの魔剣は重く変化する。

 呪文 【召喚:シリスティア】 この魔剣を所有者が召喚することができる

 使用可能スキル 剣術 魔術系スキル

 おや~魔剣にするつもりはなかったのだが。なってしまったし仕方ない。魔力がなくなって辛いから寝るけど。しかも名持ち(ネームド)になるとは。

 ――――――――――――――――――――

 起きると四時だ、魔力は回復している。本召喚やりますか。魔力は僕の魔力すべてと練習用の魔石の魔力を使う。魔石は数自体はあるが質はあまりよくないがやるか。

死霊魔術(ネクロマンシー)死霊召喚(レイスサモン)生贄(サクリファイス)守護光狼の魔剣(シリスティア)〉リソース〈魔力390 魔石 小60個〉」

 冥界門を開く前に魔石から出た魔力を全て、僕のものに塗り替える。ちなみに死霊とは、魂だけの存在なわけだがでは精霊や妖精など魔力体を持つ生物と何が違うかといえば。対して違いはない、強いて言うなら存在が陰に傾いている事と、前世を持っているかいないかだ。ちなみに後者はたいしてあまり意味をもたない。終わったら門を開く。光の魔力は陽の力である。じゃあ相殺して変化させることができるのではないか。そんなの予測がβ時代からあったわけだが賭けだがやってみる価値はある。失敗してもこれだけ魔力があれば相当な死霊が呼べるだろう。暴走したとしてもたたき返す術式はあるし。


『これはこれは相当な魔力での召喚があると思ったら、こうゆうことですか』


 シリスティアがひとりでに浮き、頭の中から声が聞こえる。さて交渉開始だ。


「君は僕に従うかな?実力差がかなりありそうだか強要はしないよ」


『そうですね、確かに私とあなたでは比べるまでもないでしょう。一つ質問ですこの国はどの国ですか?』


「イスタール帝国だね、前イスタール王国でもいいけど」


『なるほど、では我が忠誠は果たされたのでしょう。見る限り貴族ですね?であればこの少年に仕えれば再び皇族の方々に間接的に仕えることができる?』


「皇族には会えるしこのままいけば仕えることも可能だね」


『いいでしょう少年、今からあなたは私の主人です』


「思いのほか現金だね、魔力量的に騎士隊長クラスが呼び出されたのだと思うのだけど」


『私にとって皇族に仕えることは最大の幸福ですから。申し遅れましたが私の名はザルミス。

 ザムリス・ガレア・ジークス、過去に剣聖と呼ばれた騎士です』


 おやおや我らがイスタール帝国の最強騎士とは。


「なんという大当たり、とりあえずこれからの予定を説明しておくね」

 ――――――――説明中―――――――――

『なるほど、つまり当分暇ですね』


「えぇ暇です、あと解析していいかいザムリス?」


 護衛つくから戦闘なんてないからね、やる事勉強しかないよね。


『ガレアで結構ですよ、(あるじ)。解析はしてくださって構いません』


「では遠慮なく」

 ――――――――――――――――――――


 名前:ザムリス・ガレア・ジークス

 種族:ソードエインヘリアルエレメント

 生命力:5000/5000

 魔力:4000/4000

 STR:70

 VIT:70

 INT:50

 DEX:60

 AGI:70

 MID:40

 スキル

 上級剣術 レベル75 上級回避 レベル75

 上級盾術 レベル75 浮遊 レベルMAX

 光魔術 レベル20 風魔術 レベル20

 魔力回復速度強化 レベル20

 体力回復速度強化 レベル50

 礼儀作法(イスタール式) レベル50

 状態異常耐性 レベルMAX 

 精神攻撃耐性 レベルMAX

 馬術 レベル50 槍術 レベル25

 思考加速 レベル25 並列思考 レベル25

 学習 レベル50 計算 レベル25

 イスワール帝国史 レベル20

 騎士道【忠義】 レベルMAX

 身体能力増加 レベル50

 精神能力増加 レベル50

 ――――――――――――――――――――

 強すぎやしませんかね?まぁ剣聖だからそうか。でも精霊化してるから弱くなっているはず。


「精霊化は成功したと、だがこれだけ使って中和が限界とは。シリスティアにも変化がありそうだな」


 こんなに使って天使化しないとは。ガレアどんだけレベル高かったんだよ。


『この私が憑いていて変化しない剣があったら逆に驚きですかね』


 [守護光狼の精霊剣(シリスティア)

 品質S+ 攻撃力 +565 VIT +30 STR +15 状態異常抵抗 B- 精神攻撃抵抗 B- ダメージ軽減 +160 所有者重量軽減

 光狼の革と魔鋼から作られた光属性精霊剣。守護の結界を所有者に張ることができ、所有者のダメージを軽減し呪いや精神攻撃を防ぐ。鞘に納めることで効果が強化される。精霊剣としては中級である。素材の限界が出されている。魔術の媒体としも使うことができる。剣精霊ザムリス・ガレア・ジークスが憑いたことで魔剣から精霊剣に変質した。正しい所持者以外が持てばこの精霊剣は重く変化する。

 呪文 【召喚:シリスティア】 この精霊剣を所有者が召喚することができる

 使用可能スキル 剣術 魔術系スキル

「精霊剣になってるし、頭が弱い上級貴族になんか言われそうだなぁ」


『ふふ、いつの世にもそういう貴族がいるのですか』


 いるんだよなぁ~。てか昔もいたんだね?

 ――――――――――――――――――――

 ガレアに現在のイスタール帝国に関する話をしていたら、サーラが入ってきて僕の手元の白緑色の剣を見て言う。


「もう改造なっさたのですかイーミール様、起きてからまだ四時間程だと言うのに」


「した方が死霊召喚に適していたからね」


「決断から行動までが早いですね、美点でもありますが。一言相談してもよかったのですよ?」


「錬金術の練習になったからいいじゃないか、おかげでインゴットも部屋にあった素材もほとんどなくなったけど」


 魔石全部死霊召喚で使い切ったから、やってもあんまり良いの出来ないないんだよね。


「当分屋敷には帰ってこないのでいいですが、この分では帝都でも買いそろえる必要がありそうですね」


「その分は自分で稼いだお金で買うとするよ」


 あっちでも錬金術は使いたいからね。シリスティアの改造とかポーション作るとかあるからね。

 ――――――――――――――――――――

 やっぱり朝風呂はいいよね。朝食と関係ないけど。


「アレクお兄様、次はいつ頃帰ってこられそうなのですか?」


「次は夏季休暇の時ぐらいだね、会うときにもっと綺麗な淑女になっている事を祈っていいるよ、ノエル」


 普段休みないよねぇ、さすが学生だよ。一ヶ月ぐらいあるんだっけ、何事もなければ帰れるね。


「頑張りますね!アレクお兄様!」


「楽しみにしているよ」


 うんうん、いい傾向だ。ノーラ義母上があまり強く言わないものだから定期的に言わないとやる気が無くなるのだものこの子。


「俺が言った時とのその差は何なんだよ」


「アルバお兄様に言われてもうれしくありませんもの」


「もう少し柔らかく言ってくれない?」


 そりゃ、カシス嬢との惚け話をずっと言い続ければ嫌われるのは必然でしょうよ兄上。カシス嬢本人に苦情言ってたからなノエル。


 ――――――――――――――――――――

「頼まれた書物はすべて馬車に移しておいたぞ、アレク」


「馬車二つ、家にある全部ですか。賊に襲われないといいですが。カシス嬢も合流する予定ですし」


「この時期は、多くの貴族子弟が移動するからな。賊どもが活発になるのは仕方あるまい」


 カシス嬢の家に文句を言われるのは父上は嫌そうですね。我が家の騎士は家風に影響を受けて魔術の訓練を受けてるから剣では他の家の騎士に比べると弱いのよね。


「賑やかな旅になるのは良いことですが。次起きたら屋敷のベッドとか嫌ですね。」


「お前は来訪者だからな」


 来訪者は死んだ場合、その前に寝たベッドで復活する。壊されていなければ。僕が起きていればシリスティアが使えるから勝てるだろうけど。ガレアの体を作るか?精霊召喚を流用すればできるかな。


「行ってまいります、父上」


「お前がすぐに帰ってこないことを祈っているよ」

 ――――――――――――――――――――

 帝都までの移動時間は五日ほどかかる。その中で問題なのが移動する街道が森を通る事だ。そしてその森は人の手が入っているが、盗賊がいる。その日は僕が起きている四日目に通る事になるので、負けるつもりはないが。さぁ勉強を始めよう。しなければ学者見習いジョブに就いている意味がない。

 ふふ先代が学者で助かりました。十冊ほどありますが、二日で読み終わるでしょう。そうすれば条件は達成される。家の馬車というか貴族が使う馬車は、空間魔術や空間魔法が使われてあり、中が馬車のサイズより大きい。

 ちなみエルカミス家は魔術士の家だけあって、改造済みであり中は八畳の部屋が二つある。なので普通にベットが置ける。部屋はリビングと応接間の合体している部屋と寝室になっている。単にこれだけの広さがあればのびのび出来るという話だけど。蛇足だか夜はサーラと一緒に寝室で寝ました。女子にソファーで寝かせる訳にはいかないからね。

基本一日一話の感覚ので書いてますがまとめようとするとキツイ。

家族の見た目書いてないのでAPPと髪色と目の色、アバウトな髪型、体格だけ書きます。性格は本編中で読み取っていただければ。

ロイド・アル・エルカミス App15

体格 少しガッシリ 髪目共に緑 セミロング

リンデ・ローファ・エルカミスApp13

体格 安産的、ハッキリ言えば洋な(殴

髪 白 目 黄 ロング

ノーラ・ラーミス・エルカミスApp13

体格 少しまなi(殴 マーメイドドレスが着れる 髪目共に赤 ボブ

フレイス・ノエル・エルカミスApp15

体格 ザ中学(殴 髪 赤 目 オレンジ 縦ロール

ハリス・アルバ・エルカミスApp14

体格 ガッシリ 髪目共に緑 ツーブロック

イーミール・アレク・エルカミスApp17

体格 少しガッシリ 髪 白 目 緑てか翡翠 長髪

基本的に髪と目は魔力適性属性の色。属性は四大元素+光と闇が基本、これに複合が入る。


スキルレベルは下位スキルが50MAX中級が75MAX上位が100MAXです。パッシブも同じ。強化 増加 増力の順。特殊系の騎士道とか浮遊は初めから100

つまりイーミール君は結構まだ弱い。だって本当はもっと行動出来るはずなのに思ったより術式構築に時間がかかった。現在技術はあるけど力がない。なんでイーミール君が技術があるかといえば、時司の記憶があるから。

知識でいえばイーミール君の方が時司君より多い。術式構築は時司君の方が出来る。

いや本当は他のPCは最初からスキルレベルとかレベル高いんですよ!けど、イーミール君活性因子持ってるから動けないんだよ!貴族的なスキルレベル上げが出来ないんだよ!

はい、スキル上限的にイーミール君の礼儀作法が低すぎて礼儀知らずになる事になってしまうので、改変しました。(完全にコチラのミス)

そしてレベルが上がるのが早いのはイーミール君がだいたい使えない状態なので長い間使えないもんだからレベルダウンが起きたためです。レベルダウン分のレベルは使えばかなりの速度で上がります。だからそのあたり気にして生活すればイーミール君の礼儀作法は50レべルぐらいになります。

そして読者様方は気づくと思います、「それ、先週に変わったよ」と。はい、一週間おきに書いているので基本作者には一話分余裕があります。なので書いている途中で気づいた場合、一から三話に編集を加え、そして後書きや前書きに書くことになります。単に作者の勘違い防止のためなんですが。

そのため、時間のズレが生じます。

次回は明日の六時です。基本的に毎週月曜六時に更新があります。

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