381話
昨日今日と休出とかまじむりぃ。
でもやっかいなのは片づけたので、無事正月休みは迎えられそうです。
みなさまもちょっと早いですがよいお年を。お年玉ください(*'▽')
いま、なんと……一瞬何を言ったか理解できなかったけれど、斬り合い始めたとか言ってなかった?
ダンジョンに配置した敵が同士討ちを始めてるってことだよな。
てかアマツさんも予想外の出来事っぽいし……一体なにをダンジョンに詰め込んだのさアマツさん。
「みんなで斬り合い始めちゃったんだ」
「二回も言わなくていいっす」
耳は正常だよ。
鼓膜なんども破られたけど、俺の耳は元気です。
「聞こえていなかったのかなって」
「脳が理解を拒んでいただけなんで、大丈夫です」
お気遣いどうもありがとう。
できれば俺の心のケアとか、鼓膜とかそっちの心配してほしいな!
あ、でも一応耳の心配はしてくれてるのかな?? ハハッ。
まあ、その辺のことはさておいて。
「なんでそんなことに……?」
お互い憎しみあっている連中を一緒くたにしてぶっこんだりしてない?
何かやらかしてないよな? そんな気持ちをこめじっとアマツさんを見つめてみるが、アマツさんは心外だと大げさに首を振る。
「ほんと困ったよね! 島津くん達と戦ってくれるなら、あとはダンジョンから出ない限り自由に過ごして良いと言ったのは確かだけど……まさか暇だから斬り合いを始めるなんてね。驚いたよ!」
割と頭おかしい連中詰め込んだなおい。
てかこれあれだ。割とアマツさんは悪くないパターンか……いやでもそんな連中をほぼ野放しにしてるんだし、半分ぐらいアマツさんのせいだな! よし!
「元々私にちょっかい掛けてくるぐらいだから、血の気が多いのが揃ってはいたけど……残り半分ぐらいだね」
なにが残り半分なんですかね……いや、分かるよ? 分けるけどさあ。
「それ蟲毒になってないです?」
「あ、そうそうそんな感じだね!」
そんな感じだね! じゃねえっての……生き残ったそれと最後に戦うの俺なんですけど??
なんでそんなやべえ連中を煮詰めて作った蠱ジャムみてえの食わなきゃならんのだ……いやすぎる。
いっそ最後の二人が相打ちになって対消滅してくれんか。
なんかもう考えると気が滅入るので、別の話題に移ろう。
とりあえずドロップについてかな……そこらに転がってるのがドロップ品と言われたら泣きそう。
「え、違うよ? 普通にちゃんとドロップするとも!! そこらに転がってるのは吸収しても意味ないから気を付けてね!!」
「そうっすか……そういえば、ここしばらく宝箱とか色々みてない気がするんですけど」
よかった。切り落とした腕を使えとか言われなくて本当によかった。
この階層のドロップ品は解決したので、あとは最近みていない宝箱とかだね……今聞いておかないとまた忘れるやつだし。
まじでここしばらく拾ってないんだよなあ。種も全然でないし。
「そうかい? ちゃんとドロップして……あ」
「あ?」
俺の質問に、アマツさんは一瞬視線をそらし……ぴしりと固まった。
なんかやらかしているなこれは!
「……あ、あとで個室に届けておくね!! それじゃ!!」
「逃げおったぞ」
そうして呼び止める間もなくアマツさんは消えていった。
ドロップの設定でも忘れていたのか……それともドロップしたはいいけど、ドロップした先に問題があったとかだろうか。溶岩とか、空中とか。
何にせよあとで届けてくれるなら良いか。
結構色々出てたのかなー……楽しみにしておこう。
さてと色々解決? したことだし……あとはこの生えちまった腕の使い道でも考えるか?
とりあえず今のところ分かるのは、クロが俺から微妙に距離をとる効果があるってことかな。泣きそう。
「……腕細いし、普段は隠しておいて不意打ち用かなあ? どう思う?」
そうクロに生えた腕を振って聞いてみると……クロはイカ耳状態で俺からさらに距離をとった。
そして泣きそうになっている俺をみてマァーオと普段聞かない声で鳴くのであった。
めそめそ。
えーと……クロの言葉を要約すると、細いし気持ち悪いので普段はかくしておけ。
不意打ち用に使うのは良いが、バランス悪いしもう一本生やせと……そっちのほうが若干見た目もマシになるんじゃね? とのことだ。
さっき転がってる腕を吸収しても意味ないって言ってたし、生えてるやつを直に吸収すりゃいけるんだろうけど……。
「もう一本……素直に吸収させてくれるとは思わないし、ひたすら倒すっきゃないのか」
もう一本吸収して良い? って聞いてもまず無理よな。
死ね!! とか言って、社会的に死にそうなところに腕突っ込まれそう。
まあ……地道にやりますかね。
おそらく倒すだけなら遠距離から削ればいけるだろうし。
とりあえず半日ぐらい頑張るとしますかね!
そう決意を固めてがんばること数時間。
「……や、やめ……おねがい」
……これまじできついぞ。
ごりごり精神削られるのが分かる。
この階層に出てくる彼女らは、ワンチャンさっきのとは別個体じゃないかなー? て考えたけれど、やはり同一個体らしく前回戦った記憶もあるようだ。
戦いを続けるにつれて、罵倒だったものがやがて懇願へと変わっていくのは……いや、まあ迂闊に加減しようものなら心臓狙ってくるんで、懇願されようが倒すことには変わりないんだけど(一回やらかした)やっぱきついものがある。
ちなみにこのエルフ擬き以外はどうかというと、最初に出会った美人さんはあれ以来こちらを見つけると鬼のような形相で俺を殺しにくるようになった。クロはガン無視で。
攻撃方法は徒手空拳なんだけど、触れた部分が朽ちていくとかいうくっそ厄介な効果つきなので、まともに戦うとかなり厄介だ。
朽ちたところは一応回復するんだけど、なぜか時間掛かるんだよね……こいつ含めた複数の敵を相手する際には要注意である。
どうやって倒すって? 朽ちるまで多少タイムラグあるからごり押しです。
あとほかに出会った敵としては、遠距離からほぼ不可避で盾ぶち抜いてくるくそ威力な矢を放ってくるちょっと切れ長な瞳が素敵な平たい胸族のお姉さんとか。
逃げ足も速いし、追い詰めて近接戦闘に持ち込んでもかなり手ごわい厄介な相手だ。
ちなみに一度クロに攻撃して俺がぶち切れて以降は俺しか狙ってこなくなった。
もちろん他にも色々居る。
死にそうになるか近づくと自爆するちょっと頭おかしい服装の美人……目隠れててちょっとわからんけど、たぶん美人さん。色々大きかったね……土蜘蛛なきゃ死んでたと思う。
それとガンギマった眼で、でっけえハルバートぶん回しながら特攻してくるこっちも色々大きい姉さんとか……しかも分身するとかふざけてんの?
とまあ本当に色々いる。
例の蠱毒のせいで全員女性で……皆が皆こちらに殺意マシマシなのと、エルフ擬きみたいに命乞いするのもいるわで……いや、それはあいつだけか。
とにかく、戦闘終わるたびにクロのおみ足を揉んだりしてどうにか耐えていたが……さすがに限界だ。
まだ時間的には早いが、クロの表情も死んできたし今日は切り上げることにしよう。




