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4月11日(木)☽⇒☀:イヤミな朝



 【京一】



 魔法少女の活躍劇が終わり、僕はまたもやの中にいた。


「いかがでしたカ、京一サン」

 にんまりと不敵な笑みを見せて言う小人。


「いかが、と言われても……」

 なんと答えれば良いのか。


「そもそもあれは何なんだ?

 昨日も今日も、子供姿の凛が魔法少女に変身して怪物と戦うなんて、意味の分からない夢を見せられて……、あれもこれも全部僕の夢ってことなのか?

 いや、それともお前が僕にああいう映像を見させてるのか?」


「んーと、ワタシがあれを見させたわけではありまセン。さすがにワタシでも他人に夢を植え付けるなんて出来ませんヨ。

 さっきのはネ、あなたのお友達、凛チャンが見ていた夢なのデス。ワタシはただ京一サンを凛チャンの夢世界へ『ご案内』しただけデス」


「凛の夢?」

「エエ。凛チャンの夢」


 ……じゃあ、凛が、子供の頃の自分に戻って魔法少女に変身するという内容の夢を見ていると言うのか? いや、さすがにそれは……、


「さすがにそれはないだろ」

「なんでデス? 他人がどんな夢を見てるかなんて、覗いてみないと分かりませんヨ」

「そりゃまあ、そうかもしれんけど……」


「あ、もうじき朝デスヨ。それでは今晩はこの辺で、サヨウナラ」

 そう言ってキューピーはまた飛び立とうとした。


「あ、おいこら待て! 昨日もそうだけど、一人で勝手に行こうとするんじゃねえよ!」

「あー、女の子にそんな乱暴な言い方したら、嫌われちゃいますヨ?」

「別にお前に嫌われても僕はなんら構わないね!」



 僕の制止に聞く耳を持たず、薄紅色のもやの中に消えてしまう小人。


 一人虚しくもやの中で呆然としていると、

 すっ、と意識が切り替わるような感覚があり、

 次の瞬間にはベッドの上に寝転んでいた。



 ……夢から覚めたらしい。

 一体どんな寝相だったのか、「シェー」みたいな体勢になっていた。


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