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ーーの、話。(3)
「愛したい気持ちがあるのに途中で諦めてしまうのは、あなたの人生で最大の罪となる」
「だから、愛し抜きましょうよ。いつまでも。貴方の気が済むまで」
「愛を知ってしまった時点で、最愛を見つけてしまった時点で」
「ーー貴方は、それを成し遂げる義務があるはずだ」
これからするのは、小さなお話。
愚かで阿呆な私の話。
視野の狭い私の話。
絵本に憧れた私の話。
黄金色の硬貨の使い道を決めた、あの日の私の話。
どうか盛大に笑ってくれ。
どうか呆れかえってくれ。
同情憐憫慈悲、そんなものはいらない。
嘲笑批判、そういうものを与えて欲しい。
そんな、何の為にもならない話をしよう。
氷水あすな『黄金色の硬貨』より一部抜粋




