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赤いベンツ  作者: naomitiara-tica
12/15

不倫

この物語は創作であり、モデルはありません。

鈴木と離婚してから、さすがのミツキも男という生き物に対して別な考えを持つようになった。



自分を力強く守ってくれるだけではなく、温かく抱いてくれるだけでなく、男とは使い方を間違えた途端、自分を刺す刃になるのだ........と。



しかし本来が男無しで居られないミツキは、そう思いながらも、所長と言う新しい恋人を得て男との逢瀬に夢中になった。



男は酒好きだったので、金曜の夜に必ず居酒屋で深酒してからホテルに行くか、単身赴任している男の社宅に滑り込んだ。



男はもともと頭も良いのだろう、会話の気転も利いており、転勤した先々での仕事の苦労話や笑える経験談を話して聞かせ、ミツキが下らない質問をすると、1つ1つわかるように解説してくれ、ミツキはそれが嬉しかった。



何気ない仕事の会話。世間話。ニュースの話。はたまた天気の話。こんな一般の夫婦なら毎日当たり前のようにしてる会話を、考えてみればミツキはどの男ともした事がない事に気付いた。



前の夫とは何を話してたのか?次に買う外車の話?



強いて言えば弘とは一般人の会話をして居た気がするが、何しろ弘が若い独身の男であったし、もっと夢見る話をしていたと思う。



他の男達とは所謂、会話では無く、オスとメスの身体の会話が主だったし。再婚していた鈴木とは会話どころか生活の主軸自体が常に危うかったし。



ミツキは所長と付き合うようになって、初めて自分の寂しさの根源を探り当てた気がした。ミツキは自分を、自分だけを受け容れてくれる男が欲しいのだった。



勿論、所長には素晴らしい妻が東京の本宅にいるから転勤した時点でお別れだろう。それもよくわかっている。しかしこの地方に所長がいる間だけは自分のものだった。いやそう思いたかった。所長はミツキをメスとしてだけじゃ無く、人間の女性として扱ってくれていると思った。



これはただの不倫じゃ無い。



世の中のバカな女達が苦しんでるレベルの低い不倫じゃ無い。私と所長は運命で出会った。赤い糸て結ばれていた。もう少し早く私が産まれていれば所長は私を選んだし、私の方が奥さんより所長を幸せにしてあげる。所長もそう望んでるはずだ。



残念ではあるが、この世界で不倫をしている女達全員が全く同じ事を考えているなんて、読書も、マンガも、ドラマも映画も見ないミツキには決してわかりっこ無かった。



元夫が浮気をして家庭を壊した事が、自分の転落の始まりなのだ、自分も今、全くあの時の相手の女と同じなんだ........なんて事はケロリンと忘れていた。



私はミツキだもの。私と不倫してる所長は幸せなのだ。こんなに大切にしてるもの。


今度は転勤族の男と不倫するミツキ。幸せはどこに?

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