表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/6

一日目。最終日2

「願いを叶える箱庭にようこそ。わしのことはガードナー とでも呼んでくれ」


いったいどうなってんだ?いままでのことは、何だよこの状況。


「ゲージにもう一度会いたいのだかな。わしはここを離れられんし、来ぬし。昔は我が子のように可愛がっていたと言うのに」


何かガードナーがブツブツ言っている


午前10時


屋敷の方からサポーターがやって来た。また、お迎えと言うわけのようだ。


「お客様。わたくしの事はサポーターと御呼びください。 では、屋敷の方に案内します」


本当にどうしたんだ、何も覚えてないのか。


午前11時


屋敷の広間にはやっぱり、プロジェクターが椅子に座ってくつろいでいた。


「あまりなんもない屋敷だが、くつろいでくれ。俺の事は プロジェクターとでも呼べ。サポーター、中庭にでも案内 したらどうだ?」


「了解しました」


こんなまた聞く会話を二人がしている間に周りを見渡してみる。戸棚に紅茶の缶がある。


正午


殺風景な中庭だ。やっぱり、庭の真ん中にゲージの箱が落ちている。


「うむ、どこかで見たような箱ですな」


拾う。中を見てみるが何も入ってない


午後2時


「ここは資料室でございます」


ちょっと良いことを思い付いた。例の手紙の片方をすこし破く


『君は家族として作られた。だから、気にする必要は無いんだよ。』


それを箱の中に入れておく


午後4時


「はて、教授が御亡くなりになられてからどれ程過ぎたの でしょうな」


もう聞いたって


「おっと、すみません。教授はこの屋敷の主人でございます。もう一度会いたいのです、それがわたくしとプロジェクターの願いです」


全く


午後6時


またもやゲージとぶつかった。


「あら、お客様かしら。私はゲージと名乗ってますわ。あっ、私の箱返して」


ゲージは箱を奪い取ると、走っていった。


「あれはゲージの箱でしたか」


知ってるよ。


午後8時


地下への階段を見ると、既にペンキだらけの状態になっていた。今回はペンキ缶を蹴飛ばして無い


「少々お待ちください」


この先は知ってるから先にプロジェクターの所へ戻る


午後10時


プロジェクターの所へ戻ると。


「もうすぐあらゆる難病を治すための薬が完成する」


何かプロジェクターが鍋をかき混ぜていた。


「後は少し煮込んでっと」


プロジェクターは鍋から離れると、またイスに座る


「お待たせいたしました」


やっとサポーターが帰ってきた。けど、足にペンキが付いてて足跡が


「ペンキ、足につけて来たのか」


今回は関係ないよ


「全く」


プロジェクターはペンキの足跡を辿って行った。鍋は、煮込みすぎて真っ黒になってる。ペンキ騒動で忘れ去られたようだ。


午後12時


何かが砕ける音がして急いでその方向に向かう。今度は


「教授。ありがとう。私の願い叶ったわ」


ゲージは破いた手紙を抱き締めていた


意識が暗転する

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ