私が歩いた世界。
何が、本当なのか。
何が正しかったのか。
解らないことだらけで、迷い、間違いながらも私は歩いた。
そんな私と、私が迷いこんだ世界の話。
ゆめ。
これは、夢だ。取り込まれたのだ。そう、叫び続けた声は、やがて諦めと共に心と言う闇へと沈んでいった。
それが、ちょうど今から10年も前の身も凍るような冬のことであった。
なーんて、言ってみたが大したことじゃない。
どこぞの物語のように、私が生まれ育った日本のとある町のとある道のとあるマンホールに足を突っ込んであら大変。
と、まあ。それだけなの話なのだから。
私の不注意だったのかわざと落とされたのか。
それは、未だにわからなかったりする。
さて、そこで沸き起こる問題がある。
マンホールに足を突っ込んであら大変、、、の後の話だ。
どうなったのか?
ああ。先ほども書き記した通りどこぞの物語のように、落ちたのだ。
だが、ただ落ちたのではなかった。
足を突っ込んだ瞬間、世界が回った。
体が一回転した。
そう、いっても良い。
そして、それに驚いた私が目を閉じた瞬間。
体が浮かんだ。
感覚としては、足を踏み外して宙に躍りでた。とでも言えば解りやすいか?
目を開けた先にあったのは、白いふやふわとした雲。
ここまで書けば、お察し頂けると思われる。
落ちてる。空から地面にまっ逆さまだ。
雲の上からdiveとは、 恐れ入る。
むしろ笑えるほどに滑稽だ。