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強気娘の誘い

はぁはぁと乱れた息を整えながら、剣士少女は扇に言う。


「はぁ、まあいいわ。あんたもあたしについてきなさい」


「へ、何で?」


 不思議そうに扇が聞くと剣士少女は顔を赤くする。


「だって、武器を持っていない奴を放っておけないじゃないっ!」


 少しきつい顔立ちをしているが、顔を赤くした姿は予想以上にかわいらしい。


「お前、いい奴だな」


「うるさいわねっ。」


 まだ赤さの消えない顔で剣士少女は扇をにらむ。


 その様子に少し笑った後、扇は先ほどの誘いに答えを返す。


「ありがとう。でも心配してくれるのはうれしいけど大丈夫だ。俺はとりあえず町を探そうと思ってるし一人で行くよ」


「あたしも町を探すつもりよ。目的地も一緒なんだし、町に着くまで一緒に行動しなさい。武器もないやつを放っておいたら気になってしょうがないわ」

 

 確かに目的地が一緒なら行動を共にした方が合理的かもしれない。


「分かった、そういうことなら一緒に行動させてもらうよ」


「じゃあ、そういうことで。あたしの名前は庄司 優愛(しょうじ ゆあ)よ。よろしくね」


「よろしくな優愛。俺は朝比奈 扇。高校一年だ。」


「あんたいきなり呼び捨てなのね……」


「ダメなのか?」


「いやまぁ、いいけど同い年みたいだし。そのかわりあたしもセンって呼ぶけどいいわよね?」


 もちろんと返しつつ、扇は先ほどからしゃべっていない魔法使い風の少女に目を向けた。


 目の合った少女は肩を震わせ、あわてて下を向く。


「よろしく、俺の名前はさっき言った通りだ。キミの名前は?」


 蒼い目をした人形のような顔立ちと小柄で華奢なからだが相まって、幼く見えるので扇は思わずキミという呼称を使っていた。

 

「ワ、ワタシは……」


 しかし彼女はそこで言葉を止めてしまう。


 扇が困った顔を向けると優愛が答えてくれた。


「さっき会ったんだけど、その子はソフィア ベイルって言うイギリス人らしいわよ」


「ん? 知り合いじゃないのか?」


「センと同じようにこの森で会ったのよ。もしかしたら、探せば他にもクソ女神につれてこられたのがいるかもね」


「いや、メディの杖から出た光はこのあたりに三つしか落ちていなかったからこれで全員だと思うぞ」


 扇の言葉に安心したような、していないような複雑な顔を浮かべつつ優愛はソフィアについての説明を続ける。


「この子、あたしと会ったときからここを全然動こうとしないのよ。一時間近く説得しているのに、成果と言ったら話してくれるようになっただけよ」


 センからも説得してくれない?と優愛は最後に言ってお手上げのポーズをする。

分かりづらい文だったので、一回大きな修正を入れました。

会話文って難しいっ!!

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