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炙り出された犯人

掲載日:2026/03/11


私は冷蔵庫を閉めた。

「ねえ」

妹が振り向く。

「なに?」

「私のプリン知らない?」

妹は一瞬考えてから言う。

「え、知らないよ」

「そっか」

私はテーブルに座った。

「弟は?」

妹が言う。

「さっき部屋行った」


ちょうどその時、弟が廊下から出てきた。

「何?」

私は聞く。

「私のプリン食べた?」

弟は即答した。

「食べてない」

私は頷く。

「そう」

しばらく沈黙。

弟が言う。

「なんで?」

私は答える。

「いや、ただ聞いただけ」

弟は笑う。

「疑ってんの?」

私は首を振った。

「ううん」

少し間を置く。

「でもさ」

弟が腕を組む。

「なに」

私は聞いた。

「プリンって好き?」

弟は肩をすくめる。

「普通」

「どれくらい?」

「どれくらいって?」

「コンビニ行ったら買う?」

弟は少し考える。

「……まあ、たまに」

「今日食べた?」

弟が言う。

「食べてない」

私は頷く。

「そっか」

また沈黙。

妹が言う。

「もういいじゃんプリンくらい」

私は笑った。

「うん」

そして弟を見る。

「でもさ」

弟が眉をひそめる。

「なに」

私は言った。


私は弟を見る。

「今日、コンビニ行った?」

弟は首を振る。

「行ってない」

「プリン食べた?」

「食べてない」

「甘い物好き?」

「普通」

私は頷いた。

「そっか」

少し沈黙。


私は言った。

「じゃあさ」

弟が顔を上げる。

「なに」

「なんでさっきから

 口の横にカラメルついてるの?」

弟が固まる。

妹が吹き出す。

弟は観念して言った。


「……食べた」

私は立ち上がる。

「いいよ」

弟が安心した顔をする。

「怒らないの?」

私は冷蔵庫を開ける。

「うん」

そして言う。

「その代わり」

弟を見る。

「明日」

「プリン三つ買ってきて」

弟が言う。

「なんで三つ?」

私は答える。

「私と妹の分」

少し間を置く。

「あと」

弟の肩をぽんと叩く。

「犯人の分」


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