第四章 時をなぞる者たち 12.5
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エピローグに近いです。リウネはトワにベッタリになってしまったようですね。まるで本当の猫ですね。
第十二半節 「エピローグ」
丘を下る途中、トワがふと歩を緩めて、リウネの方を見下ろした。
「ねえ、リウ。……ここ、離れても大丈夫なの?」
リウネは少しだけ瞬きをして、それから前を向いたまま小さく頷いた。
「うん。今は、エラーひとつも起きてないの。アトラが式をちゃんと書き換えてくれたから、もう“ながれ”が迷わないんだと思う」
「……そっか。じゃあ、安心ね」
トワはやわらかく笑い、リウネの頭をそっと撫でた。
「でも、もしまた何かあったら……一緒に戻ってこよう? そのときは、私も手伝うから」
リウネはぱっと顔を上げて、嬉しそうにしっぽを揺らした。
「うんっ。リウ、トワと一緒なら、またがんばれる!」
「ふふ、頼もしいわね」
そのまま、リウネはトワの足もとにぴたりとくっつき、まるで離れたくないと言わんばかりに体を擦り寄せる。
くるりとしっぽを巻いて、トワの横を歩くその様子は、まるで甘える猫のようだった。
「……もう、ほんとに懐かれたわね」
トワがくすっと笑いながらつぶやくと、リウネは得意げに胸を張った。
「だって、トワだもん!」
その声に、小さな笑い声が丘の風に乗って流れていった。
最後まで読んでくださってありがとうございます。
続く、第五章までしばらくお待ち下さい。




