女帝様の調教計画
思い付き短編です。
ちょっと性的描写手前っぽい表現が入るのでR-15付けてます。
T◯L◯VEる未満のこの程度なら、運営様は怒らない、はず……。
どうぞお楽しみください。
「さぁ服を脱げ」
「い、嫌……!」
「逆らっても無駄なのはわかっているであろう? 大人しく純潔を捧げよ」
「駄目です……! こんなの、酷すぎます……!」
「止むを得まい。聞き分けがないのならば力ずくとなるだけだ」
「い、いやぁー! 誰か助けてー!」
「安心せよ。怖いのは最初だけだ。直に快楽がやってくる」
「ひ、ひぃ……!」
剥ぎ取られる衣服。
下着一枚のあられもない姿。
そこで手が止まった。
「ふむ……。書物で読んだのとは違うな……。下着の上からでもそれと分かる程起き上がると書いてあったが……。異世界人の特徴か?」
「こんな状況で臨戦体制になれる訳ないでしょ!? こちとら三十年碌に女の子と関わってないクソ童貞ですよ!? 諦めて俺を日本に帰してくださいよぉ!」
しかし俺を日本から召喚した女帝ヴィジナリス・フェッルムの目に、諦めの色はない。
「そうはいかん。貴様は希少な魔宝石を消費して召喚した異世界人なのだからな」
「何でそんな事を!? 俺は異世界で無双なんかできない完全に天下御免のモブなんですけど!?」
そんな情けない主張にも、不遜でどことなく優雅な立ち振る舞いを崩さないヴィジナリス。
「余はこの世界を統べる皇帝である。だが我が国では古来からの伝統で、妻より夫の身分が低い婚姻は許されぬ」
「……はぁ。その男尊女卑政策と、俺が呼ばれたのと、何の関係があるんですか?」
「異世界の者は、我が国の身分制度の外にある。故に皇帝が女で、後継ぎを産まねばならぬ時は、異世界から男を呼ぶのだ」
えらい迷惑!
「だったらもっと格好良くて女慣れしてるの呼んでくださいよぉ! そうしたら万事解決ですね本当にありがとうございます俺は帰ります!」
「誰でも良い訳ではない。余の後を継ぐ以上、並の子では務まらぬ。その点貴様の魔力量は素晴らしい。貴様の世界の見目好い輩は、総じて魔力が少ないのだ」
「嬉しくない高評価! 三十まで童貞を貫いたせいで、何かと自動契約して魔法使いになってるのかなぁ!? あんまりだよ! こんなのってないよ!」
嘆く俺を気にした様子もなく、ヴィジナリスは俺を見下ろして微笑む。
「喜べ。貴様と余で子を成せば、この国を背負うに相応しい最強の皇帝が誕生する。その時は貴様も皇帝の父として権勢を振るえるぞ?」
「そんなのいりませんって! 程々に仕事して、家でノンアルビールと湯豆腐でアニメ観れればそれでいいんですよぉ!」
「何を望んでいるのか今ひとつわからぬが、褒美は後々考えてやる。とにかくそいつを使えるようにしろ」
びしっと俺の下腹部に指を指されるが、こんな状況でおっ立てられる剛の者なら、この年まで無垢ではいられなかったんですよ。
ヘタレだっていいじゃない、人間だもの。
「できませんよ! 男の身体の部位で、最も思い通りにならない奴なんですから!」
「何故だ。男は豊満な女の身体を見れば、皆発情すると聞いたぞ。余は齢三十三にしては、男の劣情を誘う身体付きを保っていると自負しているが」
「いや、その……」
それが駄目なんだよなぁ。
こちとら生粋のロリコンだぞ?
ボンキュッボンなんてフィギュアでもごめんだ。
「つまり余では貴様を欲情させるには足りぬ、と申すのだな」
「客観的に見たらとてもお美しいとは思うのですが……」
金髪ロング。
青く澄んだ、つり目がちで大きな目。
二十歳と言っても通りそうな顔立ち。
下着姿でボンキュッボン。
こんな美人に誘われたら、百人中九十九人が、喜んで一夜を共にするだろう。
俺はレアな一人と言うだけで……。
「では貴様の好みを教えよ」
「は?」
「貴様に合わせてやろうと言うのだ。遠慮なく申せ」
そう言われてもなぁ……。
ロリになれとも言えないし……。
でも何も言わないで済む感じでもない。
ここは無難に……。
「……では語尾に『にゃん』とつけてみてください」
「良かろう。余と子を成すのだにゃん」
「……」
……うわぁ。
腕組みして仁王立ちでこんなに堂々と言われると、萌えも何もあったもんじゃないな……。
これで赤面して『きっ貴様! こ、皇帝である私に、ね、猫の真似をしろなどと……!』とか言ってくれたらワンチャンあったけど、だめだこりゃ。
「おいにゃん」
「はい?」
「変化がないではないかにゃん」
「あー、いや、今のでは、ちょっと……」
「……」
あ、やべ。
俺がやれって言ったのに、それで駄目じゃさすがに怒るかな……?
いや、魔力量がどうとか言ってたから殺されたりはしないと思うけど……。
「では今後も貴様の要望を言えにゃん。そして貴様が子作りできる状態になったら契りを交わすにゃん」
「え、あ、はい……」
「では今宵はここまでにしておいてやろうにゃん。明日までに次の要望を用意しておくにゃん」
「わ、わかりました……」
……律儀に語尾に『にゃん』を付け続けたまま、部屋を後にするヴィジナリス。
良くも悪くも真面目な人なんだなぁ……。
って、あ!
今『子作りができる状態になったら契りを交わす』って言葉に頷いちゃった!
そうなったら俺の純潔が!
ロリっ子を汚さないよう自分も純潔であろうと決めた誓いが!
……まぁヴィジナリスに対して、純潔を捧げる気になどならないだろう。
諦めて別の生贄を探すようになるまで、付き合うとするか……。
読了ありがとうございます。
この後強気で傲慢な女帝陛下が、主人公の前で慣れない萌えを披露してはドン引かれながら、徐々に女らしく調教されていくラブコメとか誰か書きませんか?
書いてくれる方のためにキャラ紹介。
道雨輝良 三十歳
二十五歳の時に両親が事故で死去。慰謝料と相続した財産で大金を手にしたが、同時に世界に関わろうとする気力を失う。引きこもっていたが一周忌を機に日雇いバイトでぽつぽつ働きながら、アニメを観る生活にシフト。生粋のロリコンだが、『YESロリータ、NOタッチ』を貫く変態と言う名の紳士。小太り体型。
ヴィジナリス・フェッルム 三十三歳
フェッルム帝国二十六代目皇帝。十三歳の時に父である先代皇帝が死去し、帝位を継承。生まれながらの高い魔力と、それまでに学んだ帝王学の素地、そして忠告を受け入れる素直な耳と、目的を定めたら必ず完遂する意志の強さで、帝国の発展に全力を注ぐ。結果帝国は史上最高の発展を遂げ、民衆からの支持は高い。帝国が安定している事と、魔力のこもった宝石『魔宝石』が集まった事で、子作りのための異世界人召喚を決意。金髪碧眼で峰◯二子体型。
お楽しみいただけましたら幸いです。