―Crystalline-Cell―外伝【Ryman Sorcerer】
浅海宗一郎は43歳。どこにでもいる冴えない会社員。役職は無い。妻は早くに他界して今は高校生の娘と二人暮らし。平凡過ぎる彼の生活はある夏の日を境に激変した。東京にいたはずの彼の身体は目が覚めたら埼玉の山の中にあった。何故か服はボロボロで持っていたはずの荷物は何も無い。それどころか記憶も無い。混乱する彼の手の中には一つの石があった。『戦空の魂』と対なすもう一つのCrystalline-Cellの物語。魔法使の力を得たサラリーマンと喋る石の奇妙な生活が始まる。