悲報と絶望
魔王が死んだ事を魔王魔族に告げられる。
あまりの事実を受け入れられない魔族。
一体どうするのか。
そして当日が来た。
勇者を滅ぼしに行く。
魔族達私に続け。
この国は、私の意志で支配する。
あんたが勇者か。
そうよ、あなたが魔族の王なのね。
お前とは、どっかで会ったことあるか?
さぁねぇ知らないわ。
この世界は、人間の国だ
魔族が居ていい場所じゃない。
なに。人間一人残らず滅ぼしてやる。
街も建物も全て壊れて行った。
凄まじい魔力と圧倒的強さで、
竜巻が起きていた。
幸いギルドは隣駅だったので被害がなかった。
気に入らない奴は、ぶっ潰す。
それは魔王が作った街も世界もなに一つ
残らなかった。
理想も平和も全て壊されていった。
国では幼い子供の鳴き声や家族と離れて離れになった人達もいた。
国全体でも手に負えないほどに、食料も衣類も家庭も
滅ぼし続け、戦いが終わった頃には、
更地のように何も残っていなかった。
結果は、勇者が勝った。
蒼葉は知らない。兄と妹両方を失ったことに。
元不良魔族だった軍の魔族は、全て滅んだ。
そして結果が、蒼葉に伝えられる。
魔王誰かによって殺された事も、勇者が、水来を
滅ぼした事も。
蒼葉は、気が動転していた。
同じ頃魔王軍にも同じ事を伝えてられていた。
『輝夜』蒼が死んだ。
『雪夜』嘘ですよね。
『根音』あの優しい魔王様が。
『雫』主人が死んだ。
『砂夜』まじやばいですけど〜
『月夜』あいつ死んだのか。
『白夜』そんな 魔王様が。
『茜』パパどうして。生きてる可能性もあったのに
なんで。
『桜夜』残念です。魔王
そして不良魔族の水来も滅びた事も伝えられた。
『根音』蒼葉さんショックだろうなー
『月夜』同時に情報が入れば無理はない。
『砂夜』だから魔王様は私達に聞いたのか休日の話。
『輝夜』そう言えばあれは死を覚悟してたんですね。
『白夜』私達これからどうするの?
『雫』帰って来るって言ってよ。ご主人
『桜夜』人間達に復讐しましょう。
『根音』桜夜さん変わりましたね。
『輝夜』確かに姉さん変わったと思います。
『月夜』復讐しても何も変わらないし、生まれない。
『白夜』国は、全て滅びましたし。
『根音』残っているのは、蒼葉さんの魔族達と私達と
魔王城の人間達だけ。
『月夜』どうするの?これから。
『輝夜』私達が、新しい世界を作るしかない。
『雫』人間と魔族は、共存出来ないのかなぁ。
『桜夜』どいつこいつもダメな奴らだ。
まぁ私のとってはどっちでもいい事か。
人間達にも教えにでも行くか。
魔王の魔族達は、絶望感と自分の無力感に
押し潰されていた。
報告の魔族編を書きました。
桜夜は、人間達にも話をしに行くようです。