激突兄妹対決
ついに戦いの日が来た。
どちらの信念も負けたくない。
激闘の末の行方は。
俺は月夜を超えて見せる。
私は兄さんを止めて見せる
俺達はやはり戦う定めなのか。
やはりこの戦いは避けられないの?
この勝負は悪いけど、私が勝たせてもらう。
俺は全ての命を悪魔に魂を売っても力で示して見せる
一対一での勝負。たとえ己れの命に変えても。
魔王として、私は不良魔族をもう倒す道はない。
ハーレムでエロの妄想ばかりしてる時の兄さんとは違う。
苦難と圧倒と厳しさと強さで勝ち上がって来た私は、
強くなった。勇者として、月夜として
信じ続けた思いが兄さんを超える。
そして私の強さが本物だったのを証明して見せる。
行け。
ケルベロス、ヒュドラ、雫。
行きなさい。
アジ・ダハーカ、キマイラ、フェニックス。
いいの?可愛い子猫を出して。
野良猫からケット・シーに進化したからな。
人間の姿は可愛い子だが魔力で転生したのが
ケット・シーだからって負けはいない。
誰にも負けない最強の力こそ本物の強さ。
違うぞ妹。強さとは誰かを守る力だ。
絶対に負けない。
兄さんには負けて貰う私の信念をかけて。
月夜には負けたくない俺の誇りと強さをかけて。
この世界の平和統一為に。
兄さんの欲望と願望は、無謀に決まっている。
絶対に分かり合えるはずだ。
絶対に分かり合えない。
私達は、敵対軍の王だ。
馬鹿にしやがって
すぐ挑発したがるな。
兄さんが平和を考える人じゃない。
互いの信念と負けたくない意地がぶつかり合い
激闘を繰り広げた。
互いに一歩も引かず、先に折れたら負けという
感情だけが気力になっていた。
戦いは引き分けに終わった。
殴り合い、魔力も使い切り、
ヘトヘトの両者は、その場で倒れた。
気が付けば魔王城の魔王のベッドにいた。
そして、月夜は勝負後、一緒に行動するようになった。
あの激闘の末、月夜が蒼葉だと分かった。
戦って初めて分かったやはり妹は強かったと。
そして妹とは色々な話が出来た。
妹は、
生中継で放送された互いの激闘試合を不良魔族にもみせたらしいだが俺がやる日常は変わらない。
俺と不良魔族は、考え方が全然違うし、
どちらかが折れるまで絶対に分かり合えない。
俺は、それでもいいと思った。
不良魔族は不良らしく、自分は自分らしく
この世界で生きればいい。
元の世界帰るのか、それとももうこの世界で暮らすのか、未来ではどうなってるかなんてそれは分からない
でも今は双子の妹がいる。今はそれだけでいい。
これで生きるのが楽しくなるから。
負けない信念と誇りの強さ
どちらが勝ってもおかしくない試合
だったんじゃないかな?
兄妹は無事仲直りしました。