兄と妹互いの信念後半
兄に思う妹の感情が
過去から現在までの思いが明らかになる。
兄さんまさかこの世界にいるなんて、
なぜ俺を兄と呼ぶのだ?
月夜。
つい口が滑ってしまった。
なんでもない。
まぁいいですけど。
いつ気づくか見ものですから。
まぁ私にとっては兄さんは、からかいがあるから
会えて私は昔のように男ぽい性格をしたのに。
流石に気づいたか?
私の口から言えないなー。
私とは違う所で、この世界に呼ばれた。
最初の記憶は、魔族の集会所だった。
異世界に来て魔族だって聞かされた時は、驚きが
隠せなかった。
兄さんが妹と敵対してる軍に居る事を知った。
話によれば女子しかいない魔王城で、
兄さんが良からぬ事をしないか、最初は監視のつもり
だった。しかし勇者から魔族側についた時は、
完全に悪い予感がした。
そしてしばらくして、人間がこの世界に召喚された。
これは兄さんの仕業に違いないと思った。
そしてケルベロスとヒュドラと契約した兄さんは、
世界征服とか考えるのではないかと感じた。
そして思った。女子ばかり集めてハーレム作りを
するに違いないと。
だから兄さんに呪いをかけた。
好意を持つと頭痛と腹痛が起きる呪いを。
今度は人間の女の子や奴隷など連れ込んだのが
どうしても許せなかった。
そして憎しみと怒りが感情が力となり
不良魔族の王まで昇り詰めた。
魔力量は兄より沢山あったおかげで、
最強クラスの者達を契約する事に成功した。
だから決めた。実の兄さんを敵に回しても
まだ私の秘密は言わなでおこう。
兄さんが私って気づくまでは。
だから負けられない。私の秘密はどんな力を使っても、
たとえこの命が尽きようとも言うことが出来ない。
私の力が選んだ選択が正しいのだと証明するために。
この強さで兄さんを全力で止めて見せる。
妹視点を書いて見ました。
負けられない戦いがこちらにも
あったようです。