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魔王家族と変わった戦友  作者: 闇影 夜
茜編
174/333

新たな魔女候補生

国民界はどうするのさ。

その国を捨てるの?

私達は七人、男子が代理で居てくれてる。

私達の代わりにあの子達がその役を引き継いでくれるさ。

もし私達が勝ったら。

私は決めたの。私達には向いていなかった。

あんな生活はもうごめんだよ。

誰も認めてくれない。付いてこようとしない。

裏切り者扱い。批判ばっかり。

誰一人とも私達を見てくれない。

認めてくれない。

もううんざりなんだよ。

我慢して我慢して耐えてきたけど、

限界が来た。私達はもう感情が壊れそうなくらい

努力し、尽くしてきた。

でもあんた達は優遇され、

独断と権限で全てを手に入れた。

悔しかった。選べた者とそうじゃない者。

権力も信頼も全部あんた達は持っている。

そんなの不公平でしょ。

何もしてこなかったあんた達と、

全ての全てを賭けてきた私達とは実力は違う。

天才は努力しなくても分かる。

でも努力しか出来ない者は、頭が覚えるまで

やり続ける。この違いが分かるの。

そして茜さんから声がかかった。

君達にチャンスをあげる。

君達誰か一人でも今のメンバーに勝てたら、

魔女の資格をあげよう。

こんな生活嫌だろう。

君達は魔女の魅力がある。

私はあなた達の可能性がみたいって。

魔女なれば全てを手に入れられる。

食糧も生活も権限も何もかも手に入る。

そんな言葉をかけられたら、それに

答えるしかないでしょ。

今の全員を倒せば次から全員が魔女になれる。

逆に言えば、誰一人倒さなければ終わり。

このままの生活のままだ。

負け犬は嫌だろう。

勝って全てを奪え。

思い知らせてやれ、今まで耐えてきた、

人生を。全てを。ぶつけてみせてくれ。

弱さは悪、勝つ事が全て。

君達には期待してるんだから。

せっかくのチャンスを無駄にしたくない。

生き残りをかけた戦いなの。

私達もますます負けられなくなった。

私の今の生活を守るために。

勝ってみせる。負けられないから。

あんた達も全力で来なさい。

それを受け切った上で勝つ。


衣緒奈、準那わー。

二人はやられたようだね。


和花大丈夫?

ダメだ。

もしかして気絶してる?

脱落。

美幸も脱落かな?

あの子達ってあんなに強かったの?

だからこそ倒しがいがある。


冷華ちゃんと恋々音と彌生ちゃんか。


まさか恋々音ちゃんと戦うなんて

もしかして抵抗してる?蕾ちゃん。

これも勝負なんだよ。

諦めて蕾ちゃん。

いやだよ。戦いたくない。

そんなに甘い世界じゃないの。

やるかやられるかの違い。

恋々音ちゃんにやられるならそれでいい

死ぬなら恋々音ちゃんにやられるのがいい。

メインヒロインが何を言ってるの。

ここで立つんだよ。

ここで座ってたって何も始まらない。

そういう所昔から変わらないね。

そっか。ここで諦めるなら仕方がない。

お望み通りにしてあげるよ。

じゃあね。バイバイ蕾ちゃん。

恋々音ちゃん?しっかりして。

ダメだ息をしてない。

そんな。なんで。なんで死なきゃ行けないの?

私分からないよ。未だに分からないよ。

そうか。決めていたんだね。

ここまで支えてくれたと思うわ。

私も背負わないとね。

一人。目の前で死んだよ。

みんなにとってこれがみんなは普通なの事なの?

どうしてみんなすぐに受け入れるの?

私はまだ受け入れられない。

私みんなの事分からないよ。

蕾ちゃん。追いかけなくていいの?

今は一人にしてあげて。

あの子には前に進む時間が必要。

大丈夫かなぁ。

数日後。

それぞれ自分の今後の事を考えていた。

気絶したみんなも目を覚ました。

だけど、恋々音ちゃんは生き返る事はなかった。

応急措置をしても手遅れだった。

とてもその時は悲しくくって

その場で泣き続けた。

私は目の前で大切な友達を失った。

小学生の頃からの幼馴染。

でも中学は別々の学校で高校で再会した。

会えたのは奇跡だと思った。

私達の夢それは。

異世界の研究

こことは違う別の世界。

色んな種族、知らない商売

目標研究の追求が活動目的でした。

高校で再会した恋々音ちゃんはどことなく大人びていました。私は昔から変わってなかったのだろう。

同い年なのに会わないだけで雰囲気がガラッと変わる

んだとその時思った。

そんな時異世界転移が起きた。

私達の研究成果がこんな形でなるとは

思っても見なかった。

異世界に来ても、活動内容は変わっていなかった。

恋々音ちゃんにとって私は、昔と違い、

察したのだろう。恋々音が努力した時間と私の

やって来た時間は違った。あの子は昔から

変わってないし感じた物も違った。

そこからすれ違いが起きた。

恋々音ちゃんは私の元から去った。

親友ままだと思ってたのは私だけなんだ。

それっきり会う事はなくなった。

私が落ち込んでた瞬間だけは昔に戻ったと思った。

そして立ち塞がった恋々音ちゃんは自殺という形を

とった。私はその時同様もしたし何を考えて

その選択をしたのかを分かろうともしなかった。

今にとっては私は変わって欲しかったのだろう。

一歩前に進んで欲しい。

もし私がいなくなっても前に進んで欲しい。

どうか。間違った選択はしないで欲しい。

そんなメッセージだったのだろう。

それが私が考えに想像した答えだ。

私は私なりに少しずつ歩いて行こう。

どんなけ時間がかかろうと。その思いと共に。




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