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魔王家族と変わった戦友  作者: 闇影 夜
茜編
166/333

方向性の違いと選択した道

あんな事言われたけど。みんなどうするの?

なんか思い残してる事ある?

私はもう一度会いたいと思うけど。

でもあいつの話を聞いたら、信じてみたいと

思っちゃったじゃない。

みんなは蒼さんに生き返って欲しいと思わないの?

生き返って欲しいのは蒼さんだけなの。

どうして寂しい事言うのさ。

菜緒さんも蒼葉さんも水来さんだって

いるのに。平気で言えるなんて最低ね。

別に本気にしないで。

二人とも喧嘩しないで。

こんな所で争ってたってしょうがないでしょ。

あんたは黙ってて。

二人を説得しようとしてたのに。

なんて言われようだ。

みんなはどっちの味方なんだよ。

それは。

うーん。分からないよ。

このままだと私達、これからやっていけなくなる。

方向性の違いってやつ?

バンドとかの解散とか言うあれ?

今私達にそれが起こってるってことか。

なんで。ここまでみんなで協力して来てここまで

頑張って来たのに。

バラバラな心になるわけ。

もう蒼さんがいない今。あなたと協力する義理はない

私は私のやり方で今後の人生を過ごさせてもらう。

私達は蒼さんの為に結成したけど、元々は赤の他人。

クラスメイトに過ぎない。

ここに転移してからかなり経つけど、

あなたと関わるのはこれで最後になる。

もう私達は潮時なの。

再結成の意味を持たない。

茉菜。なんでそんな事言うの?

私は面白そうだから入ったけどそれも終わり。

莉子。までどうして?

そうかも知れない。もうこのままではいられない。

有栖。君まで。

これで話は終わりね。これ以上話にならない。

璃夏。君まで行くの?

五人はどうするの?

ここに残るの?それとも別の道に歩き出す?

楓恋、蕾、天音、紗絢、祈里

進路決めなよ。もう引き留めても無駄だけど。

私達は元々そう言う関係だし。

あの子達は一度決めたら頑固くらい聞き耳持たないし。

じゃあここに残るんだね。

バイバイ。楽しいスローライフを。 

行っちゃった。もう見えなくなっちゃったね。

彼女達は彼女達なりの考えを持って、辞める事を選んだ

それも一つの選択さ。

わし達はどうするんじゃ。

錬金術師に話をしに行くか?

それとも茜お嬢の元に行くか?

じゃあ麗華達の元に行くか?

どうすんだよ。みんな。

立ち止まるのもいいけど、考えないと

あの子達に怒られるよ。

考えるのは個人の勝手だし。

まぁとりあえず。行こう。

考えてたって仕方ないし。

前に進むんだ。

華恋ちゃんは前向きだね。 

私達はどちらかと言えば陰と呼ばれる方だし。

そうだね。後ろ向きとかそっちタイプか。私達。

茉菜ちゃん達が陽のタイプだから責任感はある。

自分で決めた事はそのまま突き進む。

真逆のタイプだから半分に分かれたのかなぁ。

上手く偶然にもそうなったね。

考え方の違いはよくある事だし。

蒼さんが上手くまとめたんだなー。

考えてみるとそうだね。

中立の立場で、喧嘩も抑えてたし。

意見がぶつかれば、第三の意見で説得させたし。

頼れる魔王様だったって事でしょ。

やっぱり妹の影響とかあるんでしょ。

遠くから見守ったり、特には悪役を買ったり、

バランスをとってたんだなー。って思うよ。

もう二度と九人の魔女は出来ないんだね。

正直言ってずっと続くと思ってた。

性格はそう簡単には変わらない。

プライドや信念を曲げない限りは無理。

私達はここに残る事を選んだ。

そしてあの子達はここを立ち去る事を選んだ。

ただそれだけ。

これが事実。それ以上でもそれ以外でもない。

みんな考え方が変わった。

蒼さんの影響力は凄かったんだなー。

ここまでそれ違いが起きるとか。

普通に考えて。よくここまで持ったと思うよ。

意見が違う二組の考え方。

これから五人でやって行くわけだけど。

まずこれからの事をまず考えよう。

魔女の道か?他の種族か?

旅か?他の仲間の元か?

これが重要な選択になる。

明日への未来の選択か。

考えよう。話し合いで決める?

それとも個人として?

どちらでも。好きな方を選びな。

蒼さんも言ってたでしょ。

自分達は自由。決めたら道はつまらない。

空の鳥のように。道は自分で選ぶもの。

あの言葉通りなら。決めるのは私達次第って事。


五人はずっと考え続けた。

何日も時間をかけて。




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